2014年09月07日

初秋の猫騒動(5日目)

9月に入って2日目の火曜日の朝に、6月に旅だった愛猫ポチと瓜二つの仔猫(ポチ実という仮の名前で呼ぶことになった)があらわれてからの騒動日記。昨日で5日目。朝7時から庭に出て「チュッチュッ」と舌を鳴らしポチ実を誘うがそんなに都合よくは遊びにきてくれない。ポチ実が来るようになってから荒れ放題だった庭の雑草を取って、生い茂っていた梅の木やモミジ、紫陽花を枝切りバサミで刈り、ようやくそれなりの庭に戻って、日差しの量も増えたような気がする。ふと外に目をやるとポチ実が。



塀をつたってこちらを伺うポチ実、夜よりも昼間のほうが警戒心が強いようで距離があんまり縮まらない。前日の“捕獲未遂事件”のせいで手からフードを食べることもしなくなった。それでもこちらに興味を示し、僕が物陰にサッと姿を隠すと「どこ?」という感じで探しにくる。部屋に戻って様子を見ていると庭に降りてきて網戸のすぐ向こうでおもちゃで遊んでいる。お昼のセッションはタイムアップ。

午後から吉祥寺のむさしのFMへ出かけてラジオ出演。パーソナリティは川久保秀一さん。同世代のシンガーソングライターで高橋徹也さんとかつて同じプロダクションだったそうで話が弾む。猫を3匹飼っていらっしゃるということでここ数日の猫騒動の話をしたらとても面白がってくれて、放送全編にわたって猫話をすることに。「光と水の新しい関係」、ギタレレ生演奏の「猫のいた暮らし」、そしてGOMES THE HITMAN「午後の窓から」をオンエア、僕の出演パートが終わっても「猫のいる暮らし」を急遽かけていただいて楽しい時間だった。



吉祥寺の街は土曜日のお祭り状態。僕はペットショップで新しい猫じゃらし(すごく食いつきがよさそうなやつ)を買った。いつもなら本屋やレコード屋をまわるのに今は早く家に帰りたい。まさに「さあ、猫が待つ/もう帰らなきゃ」状態である。そして帰宅するやポチ実は庭にあらわれた。買ったばかりの猫じゃらしを差し出すとものすごい勢いで遊びはじめた!遊び疲れてくたびれてゴロンと横たわるほど。僕もくたくた。

さすがにこの5日間仕事らしいことをひとつもしていなかったので、2階の仕事部屋にあがったら窓の外、向かいのおうちの屋根の上でポチ実がこっちをじっと見ている…。「なに、おまえおれのことやっぱり好きなの…?」ということで、またもうひと遊び。雨が降り始めたのでうちで雨宿りしていけばいいものをポチ実はどこかへまた帰っていきました。

今回の猫騒動で猫を飼っている知人にいろいろアドバイスをもらっている。保護したあとにやるべき検査のことを教えてくれる人もいるし、むりやりにでも家のなかにいれてしまえ!と声援をくれる友だちもいる。かつて野良猫だったクロを時間をかけて慣れさせたことのある料理研究家の桑原奈津子さんのケースは今回僕が直面している状況ととても共通点が多かったので直接お伺いして話を聞くことになった。雨のなか出かけて、桑原さんの本「パンといっぴき」シリーズで見慣れたテーブルとキップルくん、そして“こてつ”くんと対面、「ホンモノだ!」と興奮。桑原さんの辛抱強い経験談はとても参考になった。使わなくなったケージも貸していただいた。

雨のなか帰宅。するとまたポチ実が庭に。「どこかへ出かけて帰ってくると必ず庭にいる」という法則ができあがる。ひとしきり遊んでご飯を食べて満足気。ポチ実のやりたい放題させてみようと網戸を少し開けて距離をとって観察。するとポチ実が一歩二歩とうちに入ってきた!うちのなかに興味津々の様子。1回目は恐る恐る、2回目はもっと中に、そして置いてあった猫じゃらしを咥えて外に引きずりだした。この可愛い泥棒猫め!5日目のハイライトでした。

ポチ実がどこかへ帰っていっても夜更け遅くまでこれからの作戦をいろいろ入念に考案。決戦は日曜日か?月曜日か?今日で6日目です。




Posted by monolog at 11:46│Comments(0)TrackBack(0)

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