昨日のこと、先週月曜日以来1週間ぶりのライブ。ソロ弾き語りからトリオ編成とまったく違う内容、初めての試みなのでお昼すぎに集まって渋谷でリハーサル。普段中央線沿線で練習することが多いのでライブハウスやリハスタが密集する、若い頃にしばしば訪れた線路沿いのエリアは懐かしく新鮮。上野くんがスコアを書いてきてくれて「ハミングバード」ではツイン鍵盤ハーモニカセクションのフレージングが加わったり、綾香が練習してきた「男なら女なら」のピアノが予想以上にガッツがあって面白いノリになったり、昔より「bluebird」が熱く、しかし冷静に歌えるようになっていることに気がついたり、サークル部室での特訓のような数時間を過ごして会場へ。
代官山WEEKEND GARAGE TOKYOは代官山というより渋谷〜恵比寿という感覚。聞きしに勝る開放感のある洒脱なカフェ。窓の外をJR線路が走る。響きが独特で音楽を演奏するときにはエンジニアさんが苦労しそうだが僕はその音の跳ね返りさえも楽しいと思いました。ここでもじっくりリハーサル。今回のライブは旧知のNOA NOA(現 Piece of Peace)のBENくんにお誘いいただいた。時がたって彼とこうして音楽空間を作れたことも嬉しかった。
2014年9月9日(火)@ 代官山 WEEKEND GARAGE TOKYO
“LIVE GARAGE ランタンパレード ✕ 山田稔明”
1.harvest moon
2.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
3.太陽と満月
4.bluebird
5.男なら女なら
6.夜の海を走って月を見た(高野寛カバー)
7.月あかりのナイトスイミング
8.ハミングバード
山田稔明 with
上野洋(フルート、鍵盤ハーモニカ)
立花綾香(コーラス、ピアノ、鍵盤ハーモニカ)
スーパームーン(結局終演後に見上げた月は普通の大きさだった)の9月の夜は「harvest moon」でスタートしたくなる。コーラス立花綾香がこの夏作り上げた『22』というCDには「クランベリーソーダ」という歌が入っているが、それは「harvest moon」の歌詞に触発されたそうだ。上野くんとも長い付き合いになるが、最初に彼と会ったのはGOMES THE HITMAN「男なら女なら」のレコーディングのときだった。2004年、ちょうど10年前のことだ。翌年には「bluebird」でも奔放なフルートを吹き込んでもらい、その後“kickingbirds”というバンドを組むことになる。その2曲を初々しい気持ちで演奏。心の目でスーパームーンを見上げながら高野さんの「夜の海」そしてコロコロと鳴るピアノに導かれて「月あかりのナイトスイミング」。「ハミングバード」の鍵盤ハーモニカ2重奏(本番では上野くんは突如オカリナを吹いてびっくりした)。上野くんも綾香も静かな男子と女子だが世代を越えて面白い会話がたくさん繰り広げられる。ライブには間に合わなかったがベースの海老沼くんも加わって楽しい夜だった。共演のランタンパレードの弾き語りもとてもよかった。高いポジションにカポタストをしてキレイなアルペジオ、OWENみたいだった。
たくさんのご来場ありがとうございました。