一昨日、渋谷喫茶SMiLEでの加藤千晶ガッタントンリズムQとのライブは予想通り、思った以上にとても楽しかった。この日は近藤研二さんとの2度目のセット、前回のモナレコードでの演奏をより精度をあげたものにするというのが目標でした。喫茶SMiLEは友人のDJイベント時にゲストとして歌いにきたことがあったのですが、渋谷の喧騒を窓の外に感じながら親密な空間で歌うのはとても新鮮。満員御礼の盛況のなかライブはスタート。
オープニング「夏の日の幻」から近藤さんはガットギターの柔らかい音、僕はいつものMartinが休養中でTaylorのガッツある音でコントラストが明確だったかもしれません。前回ギタレレとウクレレでやったThe Kinksカバー「Phenomenal Cat」も大きなギター、大きな音で再演。僕は予定になかった「あたしネコ」という曲をアカペラで朗々と。これは近藤さんも音楽を担当するEテレ『0655』のなかの楽しい歌で、加藤千晶さんが歌っている。「おれネコ」という本家バージョンがあるが「あたし」バージョンで歌ったのはポチのことを思ってのこと。そして近藤さんの曲「ねむれネコネコ」も静かな祈りのような、優しい夜の雰囲気で演奏できました。
加藤千晶バンドにGTHけっちゃんがいたので2曲ドラムで参加してもらった。「太陽と満月」「my favorite things」、ともにこれからCDになる彼女にとって初見の曲でしたが、良い感じのグルーブを足してくれました。この2曲から近藤さんは立ち上がってエレキに。「些細なことのように」は季節をひとまわりしてまた様々な気持ちを内包した歌になってきました。最後は「日向の猫」、見事にすべて猫が関係する曲で構成されたステージでした。
加藤千晶さんのステージも素晴らしかった。歌詞の視点が斬新で「なんでも歌になるのだなあ」と感じました。鳥羽さんのギターもすごかった。加藤さん宅の通い猫の話も大変そうだけど面白く。僕が「あたしネコ」を歌ったことに端を発して、予定外のご本人バージョンが聴けて嬉しかったです。終演後は日付が変わって遅くまで打ち上げ。去年加藤さんが保護した仔猫がいて、それをペットロスに沈む僕に紹介しようとしてくれていた話とか、ほとんどが猫の話という、またもや猫バカ集会の様相。近藤さんも楽しそうでよかったな。
5月9日下北沢leteでの定期演奏会“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽9”へたくさんのお申し込みありがとうございました。定員数に達しチケットは完売となりました。