ランチ後、うちに高野さん来宅。リビングに高野さんがいるのが変な感じ。ここでも長い時間のおしゃべりとコーヒーと麩まんじゅう、ドーナツ。高野さんと話をするのはとても楽しい。「さて、そろそろ」と仕事部屋で高野さんの1964年製ストラトキャスターと足元のデバイスで作った音を重ねてもらい、「これで弾いてみようかな」と手にとった僕の1965年製のHarmony Alden Stratotoneでギターソロを。どちらも50年モノの楽器(ストラトは高野さんと同い年だったのか!)。録音に要した時間はほんの少し、そしてまた楽器の話などになっていく。「ブラジルで『TRIO』を録音したときもちょうどこんな感じだったよ」と高野さん。ブラジル的レコーディングの結果を楽しみにしていただきたい。ニューアルバム『the loved one』は僕の予想さえ軽々と越えてすごいものになってきた。
高野さんが「チミは?」と気にかけてくれたにも関わらずポチ実はまったく姿をあらわさず。気配すら消している。チミはだめだけどモイに会いにいきましょう、とご近所の近藤研二さん宅へ。高野さんと近藤さんは25年来の知り合いだそうだけどこの日とても久しぶりの再会だったそうで、思い出話に花が咲いていました。高野さんと近藤さん、猫、そしてそこにイラストレーターのイナキヨシコさんと石坂しづかさんもやってきてなんだか賑やかな集まりに。
高野さんは次の現場へ出発するので、一端うちに戻ったら窓枠のところにポチ実が。一瞬でも目撃してもらえてよかった。そして近藤さん宅のプライベート猫カフェは夜遅くまで繁盛し、気付いたら日付が変わってた。長い一日だったけどこの日はこの日でしかありえない充実感で満たされていました。昨日と今日が少しずつ違うのがいい。今日で12日連続の録音デイズ。