2015年05月23日

ブラジル的レコーディング

昨日のこと、高野寛さんが吉祥寺まで来てくださったのでランチを小一時間、いろんな話をしながら。今回『the loved one』でギターを弾いてもらうことになったのは今年3月に見た僕の夢に端を発する。僕が高野さんにレコーディングでギターを弾いてもらいたい曲があるのに緊張してそれを言えずじまいになる夢を見た、ということをNAOT TOKYOでのライブ本番中のMCで高野さんに伝えたのだ(去年の3月にも同じ会場で、“僕が見た夢の話”で高野さんと会場全体を腰砕けにさせている…)。すると高野さんはステージ上で「うん、じゃあオレ、弾こうか」と承諾してくれた。さらにはメールでのデータやりとりではなく(最近特にそういう機会が多くなった)実際に顔を合わせてやろうということになっての昨日の作業でした。

ランチ後、うちに高野さん来宅。リビングに高野さんがいるのが変な感じ。ここでも長い時間のおしゃべりとコーヒーと麩まんじゅう、ドーナツ。高野さんと話をするのはとても楽しい。「さて、そろそろ」と仕事部屋で高野さんの1964年製ストラトキャスターと足元のデバイスで作った音を重ねてもらい、「これで弾いてみようかな」と手にとった僕の1965年製のHarmony Alden Stratotoneでギターソロを。どちらも50年モノの楽器(ストラトは高野さんと同い年だったのか!)。録音に要した時間はほんの少し、そしてまた楽器の話などになっていく。「ブラジルで『TRIO』を録音したときもちょうどこんな感じだったよ」と高野さん。ブラジル的レコーディングの結果を楽しみにしていただきたい。ニューアルバム『the loved one』は僕の予想さえ軽々と越えてすごいものになってきた。

w_takanosan

高野さんが「チミは?」と気にかけてくれたにも関わらずポチ実はまったく姿をあらわさず。気配すら消している。チミはだめだけどモイに会いにいきましょう、とご近所の近藤研二さん宅へ。高野さんと近藤さんは25年来の知り合いだそうだけどこの日とても久しぶりの再会だったそうで、思い出話に花が咲いていました。高野さんと近藤さん、猫、そしてそこにイラストレーターのイナキヨシコさんと石坂しづかさんもやってきてなんだか賑やかな集まりに。

高野さんは次の現場へ出発するので、一端うちに戻ったら窓枠のところにポチ実が。一瞬でも目撃してもらえてよかった。そして近藤さん宅のプライベート猫カフェは夜遅くまで繁盛し、気付いたら日付が変わってた。長い一日だったけどこの日はこの日でしかありえない充実感で満たされていました。昨日と今日が少しずつ違うのがいい。今日で12日連続の録音デイズ。




Posted by monolog at 14:31│Comments(0)TrackBack(0)

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