武蔵小山アゲインでのトーク&ライブイベントが終わって急いで荷物をパッキング、すぐに朝がやってきてバタバタと空港へ向かいます。東京も福岡も快晴、多分今が一番過ごしやすい季節。1月以来の福岡は日本シリーズのためざわざわと賑やか(全国の先生たちが集まるPTA会議も開催されていた模様)。通い慣れた道を通ってJOY TRIP CAFEへ。今年1月のカフェテコ閉店ライブのときには「ああ、この場所にはもうしばらく来ないのだな…」と寂しかったのだけど、新しいお店を見て感慨深く感じ入りました。
迎えてくれたのはポチ実の顔を模したクッキー。熊添さんと渡辺さん、若い二人の心遣いが嬉しかったです。お店に入ってまず以前から交流のあった「Nっ子クラブ カンガルーの親子」の取材を受けました。縁があって「この広い世界で」という曲をプレゼントした経緯などについてのインタビュー(リンク先のサイトで「この広い世界で」を聴くことができます)。そのまま開場準備、いつもの会場のようでいて新しい空間もあり、とても不思議な気分。賄いでいただいたカレーもとても美味しかったです。
たくさんのお客さんに来ていただいて、いよいよ開演。
初めて僕のライブに来てくれたお客さんも多くて、まず自己紹介がわりの小説の朗読から。九州の小さな町の風景描写で始まる物語は地元ではなおさら親密さを増します。演奏していくうちに「これこれ、この感じが福岡」と思った。「光と水の新しい関係」に出てくる“通り過ぎる街”はインターチェンジが有名が僕の生まれた鳥栖と筑後川のことを想定しながら新たな気持ちで。小説の内容とリンクしながらす進むライブ、「言葉の海に声を沈めて」のような地味でマニアックな歌が生まれ変わる感触もありとても新鮮。「pilgrim」と「ユートピア」もいくつもの季節を過ぎて点と点が繋がっていくような歌詞。
本篇最後に歌った「ブックエンドのテーマ」も地元九州ではことさらに響いた。泣いている人もたくさんいました。アンコールの「日向の猫」のラララというコーラスがcafe Tecoを継いでJOY TRIP CAFEでもこだまするのが嬉しい。終演後はたくさんの握手とサインと交わされる会話。本も持っていっただけ皆さんの手元に飛び立っていった。またJOY TRIP CAFEで歌いたいと思いました。みんな楽しんでくれていたらいいな。