この週末は暖かくて快適だったけど、やっぱり村田和人さんのことでさびしくて悲しい気持ちがずっと通奏低音として鳴っている感じ。一昨日の夜、杉真理さんから「村田を肴に一杯どう?」とお誘いがきて、僕は二つ返事でいつものお店に出かけていったのだけど、そこには突然の招集にも関わらずたくさん集まったチーム“杉まつり”のみんながいて、緊張の糸が解けたみたいになって、みんなどんな顔をしていいかわからないからとりあえず笑って献杯をして、静かに訥訥と話をしました。村田さんはいつもステージから「みんな愛してまーす」と呼びかけるけど、僕らみんなも村田さんが大好きなのですよ。
村田さんの一人息子彼方くんが来てからは和やかになって笑顔や笑い声も大きく響いた。彼方くんはとても気丈。やっぱり彼のなかに村田さんの遺伝子があるのだな。彼方くんとちゃんと話をしたのはこの日が初めてで不思議な気分だった。きっと村田さんもこの場所にいて「それは違う違う」とか「へんなことばらすなよー」と照れて頭をかいているのではないか、などと思いながら。夜の早い時間から始まった集まりは結局最後は吉祥寺在住の杉さんと僕とギタリストの哲さんだけになって、午前三時までいろんな話を。飲み過ぎた。
杉さんが言うには、村田さんが亡くなった晩、各所に連絡をしている最中に付くはずのない居間のテレビがパチンと突然付いて「あ、村田だ」と思ったそうだ。同期しないままだったというiPodが急に直ったのも村田さんの仕業か、そのおかげで貴重なライブ音源を真夜中過ぎに聴かせてもらえた。僕はというと、昨日の夜ルームランプの電球がパチンとスパークして切れて、そのあと続けて庭の人感センサーのライトがおかしなことになって、「あ、村田さん?」と思ったのでした。
村田さんの古いレコードをいろいろ買ってきて鳴らしていると、はやく夏が来たらいいと夏嫌いの僕が柄にもないことを思います。
杉さん、彼方くんと僕。
Posted by monolog at 20:27│
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