




先週のこと、この夏唯一の予定のない週末。あるいは恣意的にそこをアンタッチャブルな日程として仕事をいれなかったのかもしれないが、とにかくフジロック・フェスティバル2016に出かけていった。去年初めて体験して(去年は付き合いで嫌々行ったのだけど)その楽しさに「ああ、食わず嫌いだったなオレ」と反省したのです。大好きなコートニー・バーネットが出ることが今年2月に第一弾出演発表されたときから行く気満々だったのが、TWEEDYの春のライブでウィルコの出演も告知されて決定的となり、そのふたつのアクトが初日と二日目と割れたことで2度目にして泊まりがけでのフジロック2日間参加と相成りました。
期待通りベストアクトは初日のコートニー・バーネットと2日目のウィルコ。長靴やポンチョなど買って気分高揚していましたが2日間とも晴れてとても快適で、初日はコートニーを最前列で観た後はリー・ペリーのダブサウンドとジェイムズ・ブレイクの生ウィルヘルムの叫びに震え、幻想的なシガーロスを堪能、翌日は朝からコレクターズとアルバム・リーフ、バンド仲間でもある森信行くんが参加した扇田裕太郎さんのデヴィッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』全曲再現ライブ、ギミックのないウィルコのステージに感服して、ベックのヒット曲群に90年代を想いました。2日目に友だち親子と合流したのも楽しくて、ハルくんは小6にしてフジデビュー。僕らのウィルコに付き合った後はパンパンのクロマニヨンズの最前列までたどり着いて楽しそうでした。温泉に入って疲れを洗い流して帰京(疲れは実際には落ちませんでしたが)。iPhoneの歩数計を見たらこの2日間で25キロ歩いていた。ある意味、音楽の巡礼旅。
会場で会った友人知人、すれ違いざまに「新譜すごく良かったです」と握手を交わした誰かや飲み物や食べ物を振る舞ってくれた旧知のスタッフさんたち、みんなありがとうございました。音楽っていいなあと思いました。