



先週末は札幌3日間の充実した音楽旅でした。東京は数日前まで半袖で過ごせたのに札幌に着いたらやっぱりひんやりとした空気。12月生まれの僕には「来た来た!冬!」とわくわくさせる風を一足先に感じました。初日はたべるとくらしの研究所での、阿部はまじ(浜島直子さんとアベカズヒロさんの創作ユニット)とイラストレーター平澤まりこさんとの共演。前回広瀬裕子さんとのイベントから約1年、たべ研の安斎ファミリーとは春に福島で会って以来でしたが、不思議と「帰ってきた」という感覚になる。この日は音響を音楽家キクチマコトさんとキッコリーズのカポウさんにお願いした。せっかくなのでカポウさんにコーラスとノコギリで手伝ってもらうことに。
たべ研始まって以来というほどの満員大入り、イベントは阿部はまじのお二人と平澤さんとのリラックスしたトークから始まりました。衣装は全員「しろ」! お子さん連れのお客さんも多く、楽しく賑やかな雰囲気で外の気温とは対象的にあたたかな空間。今回仲間に入れていただいてとても嬉しく、この日のライブは絵本『しろ』というタイトルにちなんで<いろ>をテーマに選曲しました。文字通り白と黒「モノクローム」から演奏はスタート。



青のイメージで「一角獣と新しいホライズン」、「光と水の新しい関係」は秋の紅葉。愛犬家の浜島さん、『猫と五つ目の季節』を読んで素敵なコメントを寄せてくれたのだけど、その話から「猫町オーケストラ」そしてカポウさんを招いて赤青黄色の窓の明かりを思い浮かべながら「光の葡萄」。最後に「my favorite things」で締めくくりました。
はまじさんがステージへ。アベさんがプロジェクターで平澤さんのイラストを投影して朗読セッション。カポウさんのミュージカルソウの即興も素晴らしかった。『森へいく』はシーンが猫の目のようにかわる、 色鮮やかで語感の気持ちいい物語。そして『しろ』も様々な色の風景がわれわれを迎えてくれるストーリー。一期一会の充実した時間になったと思います。とても貴重な体験でした。


最後にもう一曲、ということでまだCDになっていない「day in, day out」という歌を歌わせてもらった。君によく似合うような彩りの言葉を紡いで、と願う曲。『しろ』という本の世界に似合うと思ったのでした。和やかな時間でした。個人的にはたべ研の看板娘ももちゃんが今回も食い入るように歌を聴いてくれたことが嬉しかった。まだ歌のおにいさんとして彼女のヒーローでいられたようだ。長男のそうちゃんは合宿で会えなくて残念だったけど、終演後はゆっくり安斎ファミリーとご飯を食べられてよかった。
アベさん、はまじさん、平澤さん、イベントがスムーズに進むように暗躍してくれたミルブックス藤原さん、たべ研スタッフのみんな、音響すべて引き受けてくれたマコトさんとカポウさん、そしてご来場いただいたたくさんの皆さんに感謝を。いつ訪れてもたべるとくらしの研究所は素晴らしい空間です。また来ます。

