




札幌3日目はゆっくりスタート、レコード屋さんを3つはしごして過ごす。結局僕はどんな街にいても本屋とレコード屋があればハッピーでいられるのかもしれない。札幌最終日はレストランのやでのソロ弾き語り、『pale/みずいろの時代』リリース記念ライブ。ここは僕にとって2009年以来お世話になっている北のホーム。このお店がなかったら今の僕はない、と思うほど重要なお店のひとつ。音響を担当してくれるのは最初から変わらず松川くん。彼もついに四十路に突入した。ギターを弾いてちょっと歌っただけでこの日のライブが素晴らしいなる予感。いつもここではそうなのだ。


たくさんのお客さんに来ていただいて開演。「pale blue」から始まる“みずいろ”セット。ここ最近はエレキギターで弾いていた「気分」「ナイトライフ」もMartinで弾き語りするとまた新鮮。初めて僕のライブを観るお客さんも多く、「スミス」の歌詞対訳を話すとみんな気持ちよく笑ってくれて嬉しい。秋の「アップダイク追記」に続いて歌った「シネマ」はのや娘のリクエスト。歌詞の内容と季節感がよく似合っていて良い選曲だった。Eテレ0655の「第2の人生」を歌ったら小学生の男の子が一緒に歌っているのが見えてなんだかとても嬉しくなった(終演後に話したときも楽しそうだった)。
「些細なことのように」はFMノースウェーブでたくさんかけてもらって一等賞をいただいた歌。ノースウェーブのスタッフの皆さんも来てくれていたので感謝を込めて。新曲群を東京から遠く離れて歌うのがとても楽しい。「saturday song」のラララも大きな声で響いた。「光の葡萄」はこの日の個人的ハイライト。こんなふうに歌いたい、と思うままに歌えた気がしました。「太陽と満月」からの後半はずっと楽しかった。アンコールの「day in, day out」はのや母のマニアックなリクエスト。まだ「名前のない歌」という仮タイトルで呼ばれていた頃からずいぶん時間が過ぎた。「あさってくらいの未来」で札幌3公演を締めくくり。これまでのやでやったなかで一番いいライブだったかもしれません。

終演後はたくさんの握手とサインを。遠くから近くからご来場ありがとうございました。打ち上げはのやの美味しいご飯と楽しいおしゃべり。川端さんファミリー、松川くん、のやスタッフのみんなに心から感謝をまた来年来ます。音楽家冥利に尽きる3日間でした。
