


昨日のこと、池袋の東京芸術劇場で舞台『あの大鴉、さえも』を観た。幸運にも当日券の最後の席、ほぼ最前列という奇跡。小林聡美さん、片桐はいりさん、藤田桃子さんの3人芝居。なんの予備知識もない観劇だったが、不条理で可笑しく、予想外に身体的で躍動感あふれる80分でたくさん笑ったし圧倒された。終演後、ついに小林聡美さんに会えて、面と向かってきちんと御礼が言えた。春から小林さんにはお世話になりっぱなしだった。ジャージ姿の小林さんはきれいで可愛らしくて面白い。ステージでは大きく見えたのに小さくて可憐だった。猫の話をたくさんした。また会える日にはもっとお話ができたらいいなと思う。舞台裏には片桐はいりさんもいらっしゃって、永井宏さんのこととかお伺いしたいこともあったのだけど、あれだけ圧倒的なステージを観てしまうと、全然話しかけたりできないのだ。恐れ入ってしまって。心を震わせながら帰路へ。
吉祥寺に帰ってきて吉祥寺美術館で『どいかや展チリとチリリ』を観た。その筆致は繊細で触ったら壊れそうなくらいキラキラしていて、なんだかとても感動してしまった。昨日は心を動かされてばかりの日だった。誰かがなにかを作り上げる様子はとても刺激的で、自分ももっと頑張ろうと誓った日。