




東京に戻ってからずっとバタバタと忙しく、振り返るのが遅くなってしまった先週末のバンドワゴン旅。10月15日の大阪雲州堂でのライブはお昼のライブにつき午前中からのスタンバイだったのでイトケンさん、五十嵐くん、真里さんと僕のカルテットは前日のうちに大阪入り。空模様が美しくて印象的なドライブでした。車内で聴いたのは海援隊、薬師丸ひろ子、宇多田ヒカル、坂本九。明朝は早く起きて会場へ。イトケンさん、五十嵐くんと音を鳴らすのは3年ぶり、真里さんは初めての会場。
この日の大阪は抜けるような青空。コンクリートには濃い影が落ちていました。窓からは太陽の光、お昼過ぎにライブは夜の歌を中心にスタートしました。そのコントラストが面白かった。『pale/みずいろの時代』の歌を4人で演奏するのはレアな機会。過去の楽曲含めたセレクションを大阪でバンド演奏できたことが嬉しかった。「月あかりのナイトスイミング」は弾き語りとはまったく違う風景になる。



この日の目玉はできたての新曲を初めてバンド演奏することでした。「saturday song」の「出かけようぜ」という歌詞が印象的だという五十嵐くんの言葉からなんだかテンションが可笑しくなったシーンでは笑いが溢れました。特に「ぼくのノート」の評判がよかったな。この曲はリハーサルでも「ゴメスっぽいね」「そう?」「もっと淡々と」等といろいろ試行錯誤した。次にやるときはもっとようなっているはず。
ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞を受けて演奏した「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」、もともとの歌詞は「ボブ・ディランにもわからないこと」という歌詞だったのがCDに入っているバージョンでは「神様だってわからないこと」と煙に巻かれている(フォークの神様)。最後に演奏した「ハミングバード」も僕にとってはディラン的な曲。奇しくも時事的なニュースで曲目が変わったレアなセットリストでした。



終演後はサインと握手の列。たくさんのご来場ありがとうございました。ライブが終わってもまだ土曜日で日差しも高いというのはなんだか幸せな感じでした。僕らは雲州堂界隈を散策し、お好み焼きとタコ焼きという関西的KONAMONに舌鼓を打ってから、広島世羅へと4時間のドライブ。夕暮れの雲が美しかった。雲州堂のスタッフの皆さん、駆けつけてくれた友だちにも感謝。今年はたくさん関西に来ることができて嬉しいです。年内は12月3日の奈良、そして12月4日の加古川でまた会いましょう(詳細は追って)。