




昨日のこと。新潟燕市でのライブが終わって打ち上げ、月曜日は東京に戻るだけの日だったので、帰り道で立ち寄ってみたかったレコードショップへ。帰り道と言っても途中で高速を降りて遠回りの旅、しかしそれだけの時間をかける価値のある初めての人生初の群馬県高崎市探訪だった。iPhoneの地図とナビだけを頼りに車を走らせると「おいおい、ほんとにこんなところにレコード屋があるのかよ」というくらいの田んぼと住宅街と細い道(これはGoogle Mapの仕様か)。目的地まであと2分、あと1分と近づくと、果たしてそこにSeptember Records(セプテンバー・レコード)があった。センスの良い、シュッとしたお店。
店主の山崎さんとは夏に長野県のキャンプ場で行われたALPS BOOK CAMPで初めてお会いした。「こんど群馬にレコード屋さんをオープンさせるんだよ」とイラストレーターの落合恵さんに紹介してもらい話が盛り上がって、そのときはまだ名前も未定だったお店が9月に完成して“セプテンバー”レコードと相成ったのだが、それから2ヶ月してようやく訪ねることができた。SNSでやりとりして取り置きをしておいたのでそれをピックアップすることもできてよかった。近隣から評判はどうですか?と聞くと「すごく感謝された。人生が変わったとさえ言われました」という答えに少し驚いたが、すぐに納得した。音楽が生活に潤いと楽しさを付加する魔法であることを一番知っているのは自分自身なのだ。
僕は山崎さんと同世代なので、多分1990年代の音楽的青春のかなりの部分を共有している。品揃えも興味深く、長い時間サクサクとレコードを探して、たんまり散財。旅先でいいレコード屋で費やす時間ほど楽しいものはない。僕のCDや本、レアなポチバッジにサトミツ&ザ・トイレッツのCDもお店に置かせていただいたのでお近くの方は(遠方からも)ぜひ一度セプテンバーレコードを訪れてみてください。
September Records