
昨日のこと。お隣のベンガル猫ノアちゃんが庭に出ていたのでじゃらして遊んでいたら、ノアちゃんちのお母さんが「おはようございますー」と現れて、フェンス越しに立ち話。ノアちゃんママが言うには「うちの娘が山田さんを尊敬するって言ってましたよ」と。なんでも、娘さんが好きでYoutubeなどで聴いていた伊礼亮さんの楽曲に僕が去年歌詞を提供したことを知って驚いたそうなのだ。まあ僕なんてお隣さんから見たら、平日はいつも家にいて猫にばっかりかまけて「チュッチュッ」言いながらポチ実とかチミママとかノアちゃんの写真撮ってばかりで、霞を食って生きてるふうに見えてるかもしれないからな。「新聞の記事もすごいですねえ」と持ち上げられて「こんなですけどいろいろ頑張ってるんですよ」と誇らしく胸を張る。寝間着のままで。
一昨日、巣巣で行われた高橋久美子ちゃんとダンラナチュールなっちゃんの「新春みかんの会」に遊びにいって、打ち上げでは台湾から来たお客さんたちと一緒で、僕らはあわあわとブロークン・イングリッシュでカタコトのカンバセーションをキャッチボールしてエンジョイしてハビングアグッドタイムしたのだけど、猫を飼っていてインスタグラムをやっているというだけでお互いのiPhoneを見せあって、「わおー」とか「カワイイ!」と距離が一気に縮まる。「My cat is the cutest in the world」とゆっくり大げさ言うと、眉をひそめて「No No No、うちのほうが」と対抗してきて会話が弾んで楽しい。猫ってすごい生き物だ。注がれる愛が無限だ。
久美子ちゃんの愛媛の実家で獲れた無農薬のみかんをたくさん頂いたので、お隣(ノアちゃんちと反対側)にお裾分けに行ってここでもまた長話。写真絵本『ひなたのねこ』のことを褒めてもらえて嬉しかった。「猫好きの友だちに配りたいからたくさん買いたいんだけど、どこで買ったら山田さんに一番利益があるの?」とか気を遣ってくれて。昨日ひとつ判明したこと、うちに通ってくるチミママのことを当然お隣さんもご存知なのだけど、チミママがチッチとミンミという子猫を去年産んだのはお隣さんの庭だったのだそうだ。その後チッチとミンミが居場所を移して保護されて里親にもらわれていったこと、チミママはTNRを受けて地域猫になったことをご存知なかったので伝えたら喜んでいた。飼い主のいない猫にご飯をあげていると近隣にどう思われているのかがやっぱりいつも気になるのだけど、「最近ずっと山田さんちでご飯食べてるでしょ?だから安心よ。いつも塀の上を歩くのを見るのを楽しみにしているの」と言われて嬉しかった。
そして、ご近所猫といえば、近藤研二さんちのモイだ。この町にモイがやってきた最初の日のことを憶えている。手のひらに乗るほどの乳飲み子のときから知っているモイのことを僕は甥っ子のように思っている(ウニは姪っ子)。いつ遊びにいっても誰よりもはやく玄関で待ち受け、「グルグルっ」と鳴いて迎えてくれるモイは自分にとって特別な猫だとあらためて気付かされた。3日前にモイの病気のことがわかってから、最初のダムひとつぶんくらいの涙はすでに流された。これからは強い気持ちを持って、モイが元気に帰ってくるのを待って、帰ってきたらまた嫌がられるほど可愛がって、近藤家を支えて、息抜きさせて、相談に乗って、一緒に泣いたり笑ったりするのが自分の役割だと思っている。
猫騒動日記、新しい季節の始まり。いいことがあるように心から願う。
