




九州では記録的な豪雨が深刻。人的被害はもちろんだけれど、いつも思うのは「ああ、そとで暮らしている猫たちは大丈夫だろうか」ということ。穏やかな日常が戻ってくることを心よりお祈りします。東京はうだるような暑さが続き、「ねえ、7月ってこんなに暑かったっけ」と毎年同じようなことを言い合って汗ばむ顔をしかめるのだ。猫は毛むくじゃらだからどうしたって相当暑いはずで、如実に行動パターンが変わる。エアコンが嫌いなポチ実は風通しのいい、一番居心地のいい場所を探してそこで眠りこける。今年のブームはベランダのエアコン室外機のあたりらしく、なんとなく僕は仕事部屋のエアコンを稼働させられないでいる(居間で仕事をしている)。床にピタッとお腹をつけて寝そべったり、風の吹く日陰で船を漕いでいる様は、暑い夏でもやっぱり可愛い。
今年も多分に漏れず蚊がたくさんいて本当にうんざりする。ポチ実が「パトロールせないかんから外に出せよ」とねだるときには蚊取り線香が必須だ。レボリューションというフィラリア予防の薬も月にいっぺん。通い猫のチミママは蚊アレルギーで耳の後ろ側が真っ赤に炎症していて可哀想になる。痒みと炎症を抑える薬をご飯に混ぜてあげているが、蚊が多い盛夏の季節には気休めにしかならないみたいだ。首筋に垂らすだけで蚊避けになるという滴下式の薬を手に入れたので機会を狙っていたのだけど、熱心にご飯をかきこむチミママに窓の隙間から懸命に腕を伸ばして、その頭部に滴下式の薬をヒットすることができた。これは大きな進歩だ。チミママはさして気にすることなく帰っていったが、これで少しでも蚊が寄らなくなったらいいね。
冬は寒くて肩がこるが、夏は暑くて大変だ。われわれ人間も吐息ばかりもらす夏の日だが、猫には猫なりの苦労がある。どうにかして前向きに夏を駆け抜けたいものだ。