先週末、日曜日の話。加古川から大阪へ。晴れて暑くて、移動するだけで体力を消耗するから夏のツアーは大変。雲州堂は昨年秋のバンド編成でのライブ以来。2010年の夏に初めて演奏してから、この元そろばん倉庫という変わったヴェニューはいつも素晴らしい音で僕を魅了する。ずっと変わらず小谷さんという女性がPAをやってくれているけど、季節がいくつ過ぎても変わらない雰囲気が雲州堂にはあるのです。前日の加古川ではちょっと神経質にぎりぎりまで練習してしまったけど、この日はセッティングした後は開場前に訪ねてきてくれた友人と談笑しているうちにお客さんが列を作り始めた。満員御礼、当日券のお客さんもたくさん。
この日は『DOCUMENT』の冒頭を再して「blue moon skyline」から「太陽と満月」という流れでスタート。日曜日の穏やかさと切なさを「glennville」に込めて、「夏の日の幻」で残暑御見舞。落語のまくらのようになってきた「一角獣と新しいホライズン」の前のMCも初めて聞く人が多かったようでアンケートの反応も面白かったな。誰かが課外活動バンドであるサトミツ&ザ・トイレッツの曲をリクエストしてくれたので、トイレからボブ・ディランへと繋がっていく思いもよらない流れが生まれました。こういうことがあるから面白い(トイレッツの楽曲、非常に好評でした)。カセットテープ作品『INOKASHIRA』から2曲歌えたのもよかった。
リクエストを受けて2003年の『omni』から「そばにあるすべて」。このGOMES THE HITMAN楽曲をきっかけに次に歌ったのは「houston」、これは随分昔に書いた未発表曲だけどGOMES THE HITMANのナンバーだと感じている曲で、ここ最近はバンドで演奏している。「悲しみのかけら」も同じようにバンドで完成させたい大きな曲で、リクエストのいくつかがGOMES THE HITMANのこれからに関わってくる曲に集中したことが大阪の特色だったかもしれません。この日の「memoria」の客席からのコーラスはとても軽快でした。その前にしゃべったMCが思いのほか受けて空気がとても和やかになった気がした。福山雅治ものまねなんて初めてやったしこんなに笑ってもらえるとは思わなかった。
アンコール、客席に小さなお子さんがいたので急遽予定にない「第2の人生」を。この日は老若男女、多岐にわたる客層で、でも様々な世代それぞれがみんな屈託なく笑顔なのがステージから見えて僕自身がとても楽しかった。MCもみんなに乗せられて饒舌になっていきました。最後「ハミングバード」で終わるつもりが、やっぱり最後は生音で「僕はネオアコで人生を語る」を。終わるのがさびしくなるような2時間半越えの充実したステージでした。終演後のサインの列も長かったな。
今週末は奈良へ行きます。2週連続でライブを観にきてくださる方も多いかもしれませんが、また秋に大阪の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
Posted by monolog at 13:02│
Comments(0) │