2017年10月03日

猫町旅行記ーバリ島編6

まだまだ終わらない旅日記、滞在2日目(9月13日)を振り返ります。クロボカンでショッピングを楽しんだあと、そこからバリ島の南部バドゥン半島の断崖にあるウルワツ寺院へと向かう。車で1時間ほどの距離のはずがものすごい渋滞で車が進まない。僕はどんどん眠くなっちゃって気がついたら車窓の外はオレンジ色がかった夕方の空気。空気にも色があるなあとバリに来て何度も感じた。なんとか日暮れ前に到着、エヴァンさんが運転を頑張ってくれた。ウルワツ寺院からはインド洋を見下ろす雄大な景色がのぞめ、海へと沈む夕陽、そして伝統のケチャダンスが一度に楽しめる場所。

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ウルワツ寺院はとにかく風景のスケールが大きくて言葉でうまく表せないほど。一気に目が覚めた。寺院拝観料を払って、肌を隠すためのサロン(腰布)を巻いて気分が盛り上がる。寺院のなかにはは名物の野生の猿がたくさん。メガネを取られたりペットボトルを取られたりする被害が多く、この日も髪の毛を引っ張られて悲鳴を上げる観光客もいた。ここでは猿は神の使いだそうで、猿のやりたい放題なのです。断崖絶壁からの眺め、「インド洋の荒波」と呼ぶに相応しい白い泡を立てた波が無限に打ち寄せてくる海は圧巻だった。

メインイベントはなんといっても日没のタイミングで行われるケチャダンスだ。岬の突端、屋外に作られた円形のコロシアム状の会場へ入場するとすでにたくさんの観衆がダンスの始まりを待っていた。ケチャダンスとは数十人の半裸の男性が、座った状態で円陣を組み、リズミカルな「ケチャ、チャッ、チャッ」という合唱に合わせた舞踊。大きな鉄琴を叩き鳴らすガムランと違って楽器が使われずすべて声で構成されるのが特徴。きらびやかな衣装を来たダンサーたちが主役だが、その物語は前日に観たレゴンダンスとほぼ同様だったので、内容含めて面白く観劇できました。王宮での厳かなレゴンダンスに比べるとお客さんいじりの一コマがあったり、刻一刻と変化していく空の下で観ている一期一会感に興奮しました。燃え盛る炎の上を歩くファイヤーダンスもすごかったな。ただ日が暮れていく1時間の美しさ、かけがえのなさのようなものを味あわせてもらったような気がします。

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興奮冷めやらぬまま人の波に揉まれて会場を出ると、また何食わぬ笑顔でドライバーのエヴァンさんが簡単にこちらを見つけて車に乗せてくれた。僕は「テレマカシ(Terima Kasih)」と、ようやく憶えた感謝の言葉を笑顔とともに返す。また車に揺られてサヌールという町へ。今日は夕飯にインドネシア料理以外のものを食べようということになって、マッシモ(MASSIMO)というイタリアンレストランへ。地元で暮らすトシコさんは「毎日バリ料理食べてたら体が持たないわ」とおっしゃっていただけど、僕のおなかもちょうど一休みするタイミングだったかもしれない。人気のお店なのでパスタもピザも美味しく、まわりの顔を見渡しても世界中から旅人が集まっている感じがして居心地がよかった。自分もストレンジャー気分なのが良い。こっちではもっぱらビンタンビールを飲みました。とても飲みやすくて美味しい。帰ってきてからいろいろ探してるんだけど日本にはあんまり売ってない。

バリ島は市街地は夜遅くまでお店が開いていて明るくて賑やか。誘蛾灯におびき寄せられるように旅人たちがあちこちにたむろしている。夜更かしな町だなあと眠い目をこすりながら、車の窓を開け放って虫の鳴き声を聴きながら宿まで。さすがにこの日は予定を詰め込みすぎて、もうフラフラ。また気づいたら夢のなかにいて、夜明け前の五時に目が覚めたのでした。いよいよバリ島最終日となりました。(気まぐれに続く…)

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Posted by monolog at 15:41│Comments(0)