年末恒例となった鎌倉カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの“Coffee & Christmas”。2012年、『Christmas Songs -standards and transfers』の発売の年から始まって、今年で6回目となりました。ヒックスヴィル中森さんとクリスマスに託つけて好きな歌を歌うというコンセプトで始まった、コーヒーの香り漂うディモンシュでのライブが僕は大好きなのだけど、師走の大忙しの時期に連絡を取り合ってライブ日程、さらには練習日時を決めるのは至難の業。今年もバタバタと大慌てで鎌倉までたどり着きました。夕暮れ時の材木座海岸の海がとても綺麗で、深呼吸と背伸び。
中森さん、そして3年前から加わった鍵盤の真里さん、そして僕のトライアングル。堀内マスター、チカさん、スタッフの皆さん、そして今年も小山千夏さんが手掛けたクリスマスオーナメントが迎えてくれた。今年はなんだかえらく忙しくて僕はディモンシュでゆっくりコーヒーを楽しむことができないまま1年が過ぎる。無理してでも時間を捻出して好きな場所には行かないとなあと思いました。リハーサルからずっと楽しくて、演奏する喜びに溢れた時間。僕も中森さんもやたらいっぱいギターを持ってきた。僕は今年買ったGibson B-25、Martin F-55、中森さんはMartinのアコギとエレキ、12弦、そしてマンドリン。いつもより色鮮やかな音色が響きます。
「amazing grace」から始まったライブ、2曲目でさっそくクリスマスから脱線してCCRの「
Down on the Corner」、ギターリフとサビのコーラスが楽しいのです。そしてもう何回やってるのか、今年も飽きもせずにAmericaの「
名前のない馬」と「
ヴェンチュラ・ハイウェイ」。中森さんとのタッグはAmericaをカバーするために結成されたと言っても過言ではなく、この2曲はこれから先も何年も歌い続けられて、僕と中森さんの健康のバロメーターとなるでしょう。
今年亡くなったグレン・キャンベルを偲んで、心を込めて「
ウィチタ・ラインマン」を歌う。真里さんも言ってたけど、この曲は本当に演奏していて甘美なメロディに魅了される。ジャクソン・ブラウンの来日公演を観たことがきっかけで秋にギターを買った。大人になってもそういうことがあるのだ。「
青春の日々」に勝手に意訳の詩をつけて歌う。永井宏さんのやり方をお手本に。ビーチ・ボーイズのクリスマスソング「
Little Saint Nick」「
Christmas Day」、NRBQ「
Christmas Wish」と何年も歌い続けてきた大好きな曲たち。全部Youtubeのリンクを貼ってしまいましたが、結局この年末のライブは音楽が好きなことを忘れない/思い出す/再確認するためのものであるような気がしました。
今年も堀内さんとのおしゃべりが楽しかった。尊敬すべきカフェ界のレジェンドだけど、いつも気さくで優しい。中森さんも真里さんもそう。僕は先輩に恵まれているなあと思う。クリスマスムードが高まってきたところで「Go Tell it on the Mountain」を。サイモン&ガーファンクル、ピーター、ポール&マリー、そしてジェイムズ・テイラーの名演でも知られる歌。この日の来場者皆さんにCDRでプレゼントした“今年のクリスマスキャロル”、音源は一人多重録音で作り上げたけど(“山田稔明と12人の山田稔明”と命名)この日は中森さんと真里さんと3人で。
クリスマスから少し離れて、リクエストをいただいたので「些細なことのように」を、この1年のこと、会えなくなった人のことを思いながら心を込めて歌いました。「光の葡萄」ももはや賛美歌のような歌だな、と思った。日々の暮らしを賛美する歌。「いちょう並木のセレナーデ」を毎年この時期に中森さんと演奏する、その意味と意義。過ぎてゆく日々を踏みしめて、僕らは行く。ヒックスヴィル「今年のクリスマスソング」も歌って楽しい曲。なぜこんなにクリスマスって人の心をそわそわさせるのでしょうね。アンコールをいただいて僕独りでできたばかりの新曲を。最後に3人で「sweet december」、終わるのが寂しくなるような楽しい時間でした。平日の遅い時間までたくさんのご来場本当にありがとうございました。また来年も同じ頃に同じ場所で。
Posted by monolog at 16:51│
Comments(1) │
初めての鎌倉でのライブ。まさか大好きなアメリカ、CCR、ビーチボーイズが聴けるとは思いませんでした。カバー曲を歌うライブもいいなぁと思いました。楽しかったです。また来年も参加したいと思います。