怒涛のものつくり期間と3日間のライブが一段落して、久しぶりに終日ゆっくりできる日が2日続いた。リビングでだらだらしながら、去年亡くなったグレン・キャンベル、アルツハイマー告白後のラストツアーを追った映画『I'll Be Me』を鑑賞。とても感動的で素晴らしかった。思い出が消えていくというのは想像しがたい恐怖だが、彼の明るさと笑顔こそが希望であり救いかもしれない。「ウィチタ・ラインマン」がこれまでと違って聴こえてくる。
音楽映画に手が伸びるのはHMVキチレコをやってるからだろうか。久しぶりに観返した『メタリカ 真実の瞬間』。やっぱ自分にとって大事な映画だなと改めて思う。この映画のせいもあって、メタリカのなかで2番目に好きなアルバムは『St. Anger』、一番は揺るがず『Master of Puppets』だ。10年前、専門学校で作詞の授業を担当していた頃に生徒に2コマ使ってこれを鑑賞させたことがあったけど全員食い入るように見てた。授業で生徒たちに見せた映像作品にエレファント・カシマシの実像に迫ったドキュメンタリー『扉の向こう』があったが、これも壮絶なやつで、いつも居眠りする子も最後まで画面を見つめていたのが忘れられない。バンドって大変だけどやめないでいるといいことある。
今日は渋谷の映画館で岡崎京子原作、行定勲監督作品『リバーズ・エッジ』を観た。重く、苦しく、痛々しくて、ため息ばかり出た。僕個人にとって1990年代っていい思い出よりもしんどかったことばっかりだったけど、それをひとつひとつ断片的に思い出させて胸を締め付けるけれど、しかし、無視して通り過ぎることができないような映画という感じがした。小沢健二の新曲「アルペジオ」の印象が変わった。汚れた川は再生の海へと。
渋谷の街を歩くと慣れ親しんだ風景はもう随分前になくなっていて、妙に空が広くて困惑する。東京に出てきて26年も経ったけど、街は絶えずどんどん姿を変えていくから、僕はいまだにいちいち田舎者みたいな気持ちになるのだろうな。