昨日のこと。大阪で一番好きな本屋さんスタンダードブックストア心斎橋で2度目となるポエトリーリーディングのイベントでした。初回もそうでしたが今回も「どういう話をして、どんな流れのイベントになるのか」ということは未確定なまま、中川和彦さんと打ち合わせもそこそこに本番が始まったわけですが、お客さん参加型という特性が活きて、ミラクルな瞬間がいくつもあって、考えさせられることも多く、とにかく楽しくあっという間に2時間が過ぎていきました。
僕はまず会の始まりに「言葉の海に声を沈めて」の歌詞を朗読、そして中盤に「きれいな言葉で」という未発表曲の歌詞を読みました。参加者の方は村上春樹のエッセイを読んだり、大阪の地形についての文章を読んだり。糸井重里さんの言葉を読む人もいれば、自作の詩を披露する人もいて、とにかくみんな素晴らしかった。十歳のイッコウくんという男の子が読んだ自作の詩がとてもよくて、末恐ろしいなと思いました。闘病中のベッドで書いた言葉を聞くのも貴重な体験でした。佐野元春の歌詞も、即興で描く言葉のスケッチも、声にすることで浮かび上がるものがあるのですね。静かな熱気というか、なにか得体の知れない興奮とか心の動きがありました。
中川さんとは会話が噛み合って勝手にグルーヴしていくのですごく楽しい。東京でもこういうイベントをやりたいなあと思いました。最後にまだ明文化されていない新曲「セラヴィとレリビー」で締めくくり。気になったフレーズを胸に刻んで持って帰ってもらえてたらな。また夏頃に3回目を。
Posted by monolog at 09:09│
Comments(0) │