2018年08月23日

GOMES THE HITMAN13年ぶりの新録盤『SONG LIMBO』にたくさんのコメントをいただきました

songlimbo_cover_waku GOMES THE HITMAN13年ぶりの新録盤
 解き放たれた四つの季節の歌たち

 GOMES THE HITMAN『SONG LIMBO』
 (GTHC-0013/2778円+税)
 全12曲収録/2018年7月25日(水)発売


 1.way back home
 2.虹とスニーカー
 3.晴れた日のアスリート
 4.世紀末のコロンブス
 5.晴れ男と雨女
 6.黄昏・夕暮れ・夜明け
 7.恋の見切り発車
 8.桃色の雲
 9.churchbell’s ringing
 10.北の国から
 11.スプリングフェア
 12.山で暮らせば



GOMES THE HITMAN13年ぶりの新録盤『SONG LIMBO』へ
たくさんのコメントをいただきました。以下にまとめます。

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音楽家は、生きてきた時代と今にどう折り合いをつけようかと、
アイデアこねくり回して袋小路を彷徨いがちなのだが、
GOMES THE HITMANはそこも全部わかった上で、
あえてフラットに音を鳴らそうとしている。おそらく何らかの強い覚悟がそこにある。

音楽を隅から隅まで聴き込んできた通のとしての耳やハートを持ちながら、
ここまで明快な表現をものにできるというのは、
音楽家としての軸の強さと、頑な心情があるからに他ならない。

あらくれ者やひねくれ者が作る音楽が好きだ、という点はぼくも同じだが、
堂々たる王道のメロディ・メイカーっぷりには、こりゃ凄ぇと驚くしかない。

直枝政広(カーネーション)





実は近そうで、意外と遠い存在だった山田稔明くん。そしてGOMES THE HITMAN。
出会いのタイミングもあると思うのですが、たぶん昔の僕は「ネオ・アコースティック」と
呼ばれるようなアーティストに、少し意固地になっていたのかもしれません。

でも今、この素晴らし過ぎる音楽が、すーっと体の隅々まで染み込んできて、涙が溢れています。
山田くんの優しい歌声や言葉も、丁寧によく考えられたアレンジも、端正で素敵な演奏も、
すべてが愛おしく思える。しかもこの瑞々しさと言ったら!

20年余りの歳月を埋めることは出来ないけど、今から僕は真っさらな気持ちで
GOMES THE HITMANと一緒に新しい旅に出るんだ!そんな気持ちと感動です。

13年ぶりの新録盤の発売、本当におめでとうございます。アレ?これベスト盤じゃないの?!
いや〜、エバーグリーンなポップスって正にこのアルバムの事だと思います!

カジヒデキ





何かひとつ、外で新しいお買い物をして帰ってきて、
それがスッと収まる場所が自分のお家の中に
いとも簡単に見つかった時、とても爽やかに気持ちのいいものです。

GOMES THE HITMAN『SONG LIMBO』を聴いた時、
むぎはまさにそんな気持ちでした。
何気ない時間や景色の何気ない輝き。
本当はつなぎ目のない四つの季節の間にある、
誰にでも訪れてるはずの懐かしくて新しい季節。
そんな時間や情景が言葉と音楽になって
心に爽やかにスッと収まってくる気持ちの良さ。

そして、ジャケットの絵の四つの季節の間の空白は
まるで「ここはあなたの物語で埋めて」と
言われてるような気持ちにもなります。
さぁ、僕も描こう。

長くLIMBO(辺土)でさまよっていた歌たちが
こうしてピカピカの円盤に乗ってやって来て、
むぎの心の天国に収まったように、
きっとみんなの中にもこの歌たちがスッと収まる場所があるはず。

むぎ(猫)





Welcome Back GOMES THE HITMAN

「GOMES THE HITMANが再始動するんだよね」と山田氏から吉祥寺のとある酒場で知らせを受けたのが2013年の秋頃でしたでしょうか。それからほどなくバンドは活動を再開し、自ら創り上げてきた数々の名曲に再び光を当て、過去のアルバム完全再現ライブなどを経て、いよいよこの度13年振りの新録盤をリリースするとのこと、いちファンとしてとても喜ばしい限りです。

メンバーのみで制作されたという今作『SONG LIMBO』を耳にして、13年振りとは思えぬ瑞々しさ、青々とした佇まいに「これこそ紛うことなきゴメスサウンド!」とバンドのシーンへの帰還を実感しました。活動休止中にも個々の音楽家としてキャリアを重ね、すでにベテランの域に達した熟練の各メンバーたちも、ここでは学生時代のようにスタジオに集まっては音を鳴らすバンドマンといった風情で、初期衝動と成熟が不思議に同居している印象を受けました(きっとそれはバンドマジックと呼ばれるものなのでしょう)。

辺土を彷徨っていたという、若き日の山田青年の書いた歌詞の蒼さと疾走感(「バスは定刻より早く出る」の一節の切実さよ)を、現在の山田青年は「こいつも若いなー、でも本人だから気持ちわかるしなー」と俯瞰しながら歌っているのでしょうか。その距離感を心地良く感じました。虹、黄昏、夕焼け、夜明けなど四季の光景を色彩鮮やかに綴る言葉群が美しく、そして眩しいです。その歌詞を反映したジャケットの柔らかなタッチのアートワークも素晴らしく。

最近の山田ソロから入ったファンの方は今作をきっかけに過去のゴメス作品を辿る旅に出るのも良いし、個人的には「この頃は山田氏、まだ煙草吸ってたんだな」とか「この頃にはもうポチと出会ってたんだな」とか彼の自伝的小説『猫と五つ目の季節』を片手に楽しむのもお勧めです。

夏休みの終わりに軽やかにback homeしたGOMES THE HITMAN。今作『SONG LIMBO』を聴きながら早くも彼らの完全新作の到着を待ち望んでいる私です。

五十嵐祐輔(fishing with john/草とten shoes)





夜に溶け出すギター、静かに脈を打つ乾いたドラム、
午前三時の空にオーバーラップするような「way back home」に
優しい「ただいま」が聞こえた気がしました。

曲の持つそれぞれの風景が、大切な記憶のひとかけらだったような、
GOMES THE HITMANを聴いているとそんな気持ちになります。

佐藤優介(カメラ=万年筆)





梅雨明けからしばらく暑さが続いた金曜日に新作が届きました。
僕が生まれた1993年に結成されたGOMES THE HITMAN。
まさに風通しがいいとはこのことを言うのでしょう。
びゅーと駆け抜けていきます。ドライブをしながら海にでもいきたい。

過去作品の歌詞カードには、ギターコードが書かれていて、
学生時代には家でポロ〜ンと弾いたりしました。
ジャケットイラストには四季が描かれています。
ああ早く歌詞カードを眺めながら暑さに身をまかせたい!
四つの季節を思い出す瑞々しさが同居している最高傑作だと思います。
再始動ってこんなにも良いものなんですね!!!

マーライオン (ミュージシャン)





バンドを続けていくのは難しい。

バンドをやったことのある人ならわかると思うけど、バンドというのは病弱な一個の生命体のようなもので、
常にその体内のどこかに具合の悪い状態を抱えながら、成長と退行を繰り返して生きています。
頭が痛かったり、お腹をこわしたり、足首を捻挫していたり、脳と筋肉がうまく連動しなかったりと。
その何かしらの不具合が決定的になると解散へと突き進むことになります。
そこまででなければ、互いがその不具合を補い合うことにより、
また時には放置することによって思わぬ活路が見いだせたりすることもあります。
ただ何にしろ「思い通り、あー楽しい!万事快調だな!」なんて期間は
バンドを続けるなかで、そう度々訪れるものではないのです。

恥ずかしながら僕が GOMES THE HITMAN をちゃんと知ったのはほんの数年前、
シンガーソングライターの山田稔明さんが所属しているバンドとして。
ひょんなことで山田さんの音楽に触れ、その才能にすっかりファンになってしまい
(それはアルバム『Pale / みずいろの時代』の寄稿文にたっぷりと書かせてもらいました)
その後、互いのライブに招待しあったり、ときどき連絡を取り合ったりするような関係に。
その山田さんが所属しているのが GOMES THE HITMAN、そういう方向からの知り方でした。

実のところ『新しい青の時代』を筆頭に、ここ数年の山田さんソロ名義の作品はどれも素晴らしく、
シンガーソングライターのフォーマットで生み出されるその楽曲群は、
バンドで、というよりも彼がサポートミュージシャンを従えて作り上げていくのに適した音楽で、
山田稔明という人はバンド時代を経てソロになって更に、よりその才能を開花させたのだなと感じられるものでした。

そして今回、バンドGOMES THE HITMANでの13年ぶりの新録音源 『SONG LIMBO』が発売とのこと。
期待と同時に僕は正直、一抹の不安を拭いきれずにいました。
ソロ名義作品の素晴らしさゆえ、一個の生命体である“バンド”として、
13年ぶりに果たしてどのような音を鳴らせるのか・・・。

結果、そんな僕の不安は全く的外れなものでした。
正式リリースされることなく辺土をさまよっていたという楽曲たちは、
しっかりと命を吹き込まれて、GOMES THE HITMANの楽曲として、鮮やかな色を放ち鳴り響いています。
「あれ?これってベストアルバムやっけ?」ってくらい。

ここには山田さんをはじめ、メンバーのみなさんの「GOMES THE HITMANのニューアルバムを
制作しているんだ!」という歓びにあふれた“感情”も一緒に録音されていて、
僕の心に(そしてきっと全ての聴き手の心にも)はっきりとそれが伝わってきます。
2014年から活動を再開していたとは言え、久しぶりのバンドレコーディングで、
ここまで風通しの良いアンサンブルが実現できるのは、彼らがどんな時も
GOMES THE HITMANというバンドを心の拠り所として意識し続けていたからなんだろうな、きっと。
あくまで僕の想像ですが。

最後に、山田くん(初めて“くん”づけ)、そしてメンバーのみなさん。
ひとつだけバンドマンの先輩として、いいこと教えてあげるよ。
バンドってね、50歳を越えるともっと楽しくなるよ。

素晴らしい復活、おめでとう!
目指せ、万事快調!

b-flower 八野英史





いつかの波の音 ー『SONG LIMBO』に寄せて

山田稔明くんと親しくなったのは2013年から。必然、彼のソロ活動しか知らない僕にとって、
ゴメス・ザ・ヒットマン初体験がこの『SONG LIMBO』ということになる。
なのでバンドのストーリーや予備知識なしにフレッシュな耳で聴くことができた。

聞けばこのアルバム、十数年振りの新譜になるという。
アップテンポのオープニング曲で高らかに再始動を宣言するのも常套手段であろう。
そんな心構えでプレイボタンを押した。意外。いやそうだよな。
そこに流れてきたのはゆるやかなビートと二つのコード・リフレイン。
そして空白の期間を優しく洗い流す、いつかの波の音だった。
こうでなくっちゃ山田稔明。そして、はじめましてゴメス・ザ・ヒットマン。
最高の夏の贈りものだよ。

高橋徹也(音楽家)





13年ぶりの帰還。

2006年2月に『ripple』から11ヶ月遅れでaalto coffeeは始まった。
GOMES THE HITMAN の不在とaalto coffeeの歴史はほぼ同じ。

2018年7月、ありえないくらい暑い毎日に届けられた一枚。
何も変わってない、13年、このアルバムを聴いている自分も同じ気持のままだ。

日々いろいろなことがあって、人は成長したり擦り減ったりしているけれど、
音楽はいいな。変わらないでいることだって出来る。

まさに魔法だ。
tiny love song ー そう、大きな音楽じゃなく、ささやかな愛すべき音楽。

変わらないでいるために、変わり続けている四人は、かっこいい。
でも、今度は、もっと早く出してね〜。

庄野雄治(14g/aalto coffee and the rooster)





GOMES THE HITMAN『SONG LIMBO』を耳にして

山田さんには「サトミツ&ザ・トイレッツ」というバンドでお世話になっている。
そもそもGOMES THE HITMANを聴きながら青春時代を過ごした僕にとって
「ずっと聴いていた人と一緒にバンドを組み、大好きなトイレというテーマで
曲まで作ってもらっている」という状態は贅沢の極み、ありがたさしかない。
トイレッツを始めてよかったなと思うことは数多くあるが
その中でも特に「大好きなミュージシャンの発表前の音源が送られてくること」が
一番の旨味なのではないかと思う。

山田さんのソロ曲も、そして今回の『SONG LIMBO』もそうだった。なんて贅沢な体験だろうか。
『SONG LIMBO』は新しいのにちゃんと懐かしく、
GOMES THE HITMANはちゃんと当時の“僕”に再会させてくれた。

瞬間冷凍して解凍したような、あのころしっかり聴いていたような
ゴメスのテイストでもありつつ、今の皆さんの、今だからこそ発表できた感じもちゃんと感じつつ。
季節の匂いも含めてしっかり体感させていただきました。
僕のiTunesの再生回数第一位はここ数年ずっと「サテライト」なんですが
このたび、その順位が入れ替わる可能性が出てきました。
素敵な音楽をありがとうございました!

佐藤 満春(どきどきキャンプ/サトミツ&ザ・トイレッツ)





僕が新譜をあまり聴かないのは嫉妬に悩まされるから。
だから今回のゴメスの新譜も心して聴かせていただきました。

キンモクセイがデビューする直前、同じレーベルの先輩としてGOMES THE HITMANに出会いました。
当時はただ、すべてを先行く先輩として、お手本のような存在として、商売敵として。
時を超えて今は「トイレッツ」なんていう活動がきっかけで山田さんには深くお世話になっています。

そのやりとりの中でよく話題に上がるのがバンドの苦労話。
バンドの苦労話ってなぜあんなに盛り上がるんだろう。
「あの頃はなんで素直にできなかったんだろうね」とか、
当時の尖った表情の音楽雑誌の切り抜きを見て皆で大笑いしたり。お互いに今と昔を見比べながら。

僕は山田さんを尊敬しています。全国を飛び回る音楽家として、作詞家、作曲家として、
時には小説家として、愛猫家として、そしてバンドのボーカルとして。
今では気がつくと真っ先に頼ってしまう人生の相談相手です。

ゴメスに出会った頃、こんな未来が待ってるとは想像もしませんでした。
「時間が解決する事」にあまりポジティブな印象はなかったけど、今ではメリットしか浮かびません。
産みの苦しみの中で、日の目を見ないままのメロディは辺土で燻り続けるけど、こんな形でまた輝く事ができるんですね。

若さや情熱だけでは形にならない、長い時間が必要なアルバムなんて人生に何枚も作れない。
『SONG LIMBO』は、もう嫉妬はやめて僕もやってみよう、そんな気持ちにさせてくれる大切なアルバムになりました。

時を超えて、アルバム完成おめでとうございます!

伊藤 俊吾(キンモクセイ/サトミツ&ザ・トイレッツ)





今のGOMES THE HITMANが20代のGOMES THE HITMANをプロデュースしたような
時代を超えてる感が、タイムトラベル物に目がない僕的にはたまらないコンセプトです。

メジャーデビュー前後に作られて収録されなかった作品にこそ、その時本当にやりたかったバンドの純度が詰まってる気がして、
それを今回メンバー4人のみで仕上げたということに、いろんな意味でとても感情移入してしまいます。

キンモクセイでデビューした時に一番近くにいた先輩がGOMES THE HITMANで、
メジャーの洗礼やその後のアーティストとしての生き方において常に道を切り拓いていった山田さんの
背中を密かに(かなり密かに)追っている自分としては他人事ではない作品です。

90年代の終わりから2000年代初めのベーシックに立ち戻り、
またこれから進んでいくためのゼンマイを巻いたようなアルバムなのではないでしょうか。

発売おめでとうございます!

佐々木 良(キンモクセイ/サトミツ&ザ・トイレッツ)





13年間、あてもなく彷徨っていた楽曲群が「今」のゴメスのメンバーによって
再び命を与えられた本当に素晴らしいアルバム!!
メンバーが家出から帰ってきて(笑)あらためて結集した時、こんな素敵な魔法が起こるなんて!! 

録音〜ミックス〜マスタリングに至るまでを完全にメンバーのみで行うことによってうまれるバンドの心意気、絆、
そして休止していた7年間、一人一人がそれぞれで立ち、歩き、紡いできた人生の中での経験値が音に全て凝縮されてる!! 
肩肘張らない良い意味での軽さ、明るさ、シンプルさは今のバンドの充実ぶりと開き直りのような潔さを感じてすごく心地よい!

ポップってのはこういう事を言うんだろうなぁ。とにかく一人でも多くの方々、特に10-20代のみなさんに届くといいなぁー。
素晴らしいアルバムをありがとうございました!

森 信行(ドラマー/サトミツ&ザ・トイレッツ)





サトミツ&ザ・トイレッツでの「課外活動」なども含めて山田稔明という人に触れていると、
如何にGOMES THE HITMANというバンドが山田さんにとって特別なバンドであるかがわかります。
というかわかりました。今作『SONG LIMBO』を聴いて。

GOMES THE HITMANの活動休止前、時は’03年から’06年頃ですが、
自分もゲントウキというバンドに所属し、ゴメスとも何度か対バンさせてもらったりしていました。

その当時の山田さんは「ポップな歌を書く、とってもイイ声の(ちょっとナーバスそうな)先輩」という感じで、
それ以上の距離感を詰める事はなかったのですが、前述したような近年の「課外活動」を通して
一緒にバンドをやったり山田さんのソロアルバムやライブに参加させてもらっているうちに
山田さんが如何に音楽的に豊かで、人間的にも深みのある人物であるかを知る事になります。

山田ソロやトイレッツでも、山田さんの楽曲は大好きなものが沢山ありますが、
今その「山田稔明」というフィルターを通して聴くGOMES THE HITMANは
望遠鏡ごしに見るような近くて遠い不思議な距離感の儚くも美しい世界。
今作『SONG LIMBO』では、メンバーそれぞれ経験や年齢を重ねた上で
あのエヴァー・グリーンな音が無理無く鳴っている事に感動を覚えますし、
それは13年という時を経てもなおバンド・マジックは存在するという動かぬ証拠。

この作品が次世代ポップに与える影響を密かに楽しみにしています。

伊藤 健太(ベーシスト/サトミツ&ザ・トイレッツ)





なつかしい。

はなれた家族を思うような、別れた恋人や、亡くした猫を思うような、
そんな自分だけのセンチメンタルを誰だって抱えて生きていて、
定期入れの中や、お尻のポケットの中や、お化粧ポーチの中にこっそり隠して、
毎日をしっかり強気にみんな暮らしている。

『SONG LIMBO』は、こっそり隠したセンチメンタルをこちょこちょと、くすぐって、
大人を、ぐすん。。と誰かに守られて過ごしていた時代へ、引きずり戻してくれる。
なつかしいって、その時の空間が愛にあふれた言葉なんだと気付いた。
なつかしいものって、なかなか作れない。

はしもとみお(木彫家)





ものづくりをしていると、いい作品なのにどこにも配置し難いものが時々あらわれる。
それはタイミングの問題だったり、作品そのものの性質だったりいろいろなのだけど。

『SONG LIMBO』はそんな過去のゴメスの作品たちの新しい定位置だ。
かといって決してバラバラなものが寄せ集められたわけではなく、
新しいコンセプトを得てひとつひとつのピースが自然とはまっていった完成形だと感じた。

季節の移ろい、午後の光や夕暮れに吹く風、雨のにおい。
ポップな音によって構成される山田ワールドはずっと変わらないが、
一方で歌詞の中に通奏低音のように潜む諦観のような感覚も、
アルバム全体からはそれがゆるやかな達観に変化したように思える。
ブログやトークでご本人らが語っていた心境の変化や関係性の変化は
こういうことなのかな、と腑に落ちた気がした。

長い歳月を経て変化するものしないもの、
それが新録と美しいアートワークでパッケージされたこのアルバム。
「はじめてのゴメス」として聴くもよし、タイムトラベル気分で聴くもよし、
「アルバム未収録音源集」として入手するもよし、全方位から楽しめる特別な1枚だと思う。

猫ラボ(フェルト猫作家)





4年くらい前にGOMES THE HITMANの活動が再開してから、主にライブ活動を続けてきましたが、
ついにレコーディングしました。と言っても大昔にやはり自主録音した音源の再録です。
同じなだけに、メンバーのみなさんの成長ぶりに脱帽。
レコーディング中は、時が止まっている感じと、確実に進んでるところを行ったり来たり不思議な時間。

でこんな引用を思い出しました。

「辛い思い出にしろ、楽しい思い出にせよ、
 とらわれていては誰も幸せになれない、
 それがこの世の悲劇」 ーアラン・ライトマン(『クリミナル・マインド』 S8 #14)

今回エンジニア担当のベース須藤氏が送ってくれた仮ミックスをチェックしていると
自分で弾いた記憶のないオルガンソロが聴こえてきました。
彼が追加してくれたんだな、と思って確認したところ弾いていないとの回答。
しかしやはり自分では弾いた記憶がない。さぁ弾いたのはどっち?

堀越 和子(GOMES THE HITMAN/keyboards, chorus)





年始のミーティングで山田くんの口から「『SONG LIMBO』を録り直してきちんとリリースする」というアイディアを聞いたとき、正直言うと個人的には最初は「うーん?」と思っていました。かつてCDRという形で限定販売した『SONG LIMBO』を私はとても気に入っていて、その時にしか手に入らなかった、ひっそりと存在する伝説のようなもののままでいい気がしていて、それを録音し直すことにあまり意味があるようには思えなかったのです。

半年が経ち、新しい『SONG LIMBO』が完成した今、こんなにも愛おしく大切なアルバムになったことに驚いています。ひっそりと存在する伝説ではなく、以前よりもずっとたくさんの人に届いてほしいと思うようになりました。学生時代から慣れ親しんでいた「北の国から」や「スプリング・フェア」がようやくきちんとリリースされたことも嬉しいです。そして何よりメンバー4人だけですべてを完遂したこのレコーディングはとても意味のあるものだったと思います。後年GOMES THE HITMANの歴史をふり返ったときにターニングポイントとして記されるのではないか、と言っても過言ではないくらい。たくさん季節を越えて、メンバーそれぞれが知らず知らずのうちに蓄えた経験と知恵と愛情がなければ成し得なかったレコーディングです。

相変わらず凸凹して不器用なままだし、いつまた不意に沈黙期間に入るかもわからないけど、今はGOMES THE HITMANの一員であることをとても誇りに思います。
そして来年のデビュー20周年に向けた新たなレコーディングが今はとても楽しみです。

高橋 結子(GOMES THE HITMAN/drums, percussions, chorus)







way back home(brother mix)ー remixed by toshiaki sudoh
須藤俊明(GOMES THE HITMAN/bass, chorus/recording, mixing and mastering)





SONG LIMBOによせて

“LIMBO”とは天国と地獄のあいだにある“辺土”を意味します。このアルバムに収められたのは、GOMES THE HITMANにとって黎明期となる1990年代中盤からメジャーデビューを果たしたのち激動の2000年代前半に書かれた、これまで正式に音源化されることのなかった12曲です。CDR作品として限定リリースされたり、ライブでの演奏で人気を博しつつも“辺土”をさまよい続けた言葉とメロディを、2018年春にメンバー4人だけで集まって新たな気持ちで録音しました。長い年月を経て、晴れて解き放たれる四つの季節の歌たちをお楽しみください。

山田稔明(GOMES THE HITMAN/vocal, guitar)
Posted by monolog at 08:22│Comments(0)