

GOMES THE HITMAN12年ぶりの東名阪ツアーから2週間が経ちましたが、ゆっくりと反芻するように振り返りたいと思います。数年前に京都でのイベントにバンドで出演したときには、“現地集合”というバンドらしからぬ自由奔放なスタイルをとった移動でしたが、今回は車2台にアッキーを含めたメンバー5人でのバンドワゴンの旅に。僕の車でまず須藤さん、そしてアッキーを拾って雨の東京を出発、高橋号に堀越が乗り込んで男女チームで別れて東名高速道路を走り、駿河湾沼津で落ち合い昼食。なんだか不思議な感覚。GOMES THE HITMANは大学時代の軽音サークルで結成されたバンドだけれど、なんだかもう一回サークル活動をやりなおしているような感じ。

僕の車は途中須藤さんが運転したり、僕が高速の出口を間違えて高橋号より30分遅れたりしたけど(けっちゃんのほうが走り慣れてるな)ほぼ順調に名古屋へ。僕にとって10年ぶりのK.Dハポンだったけれど、広さとか作りとか雰囲気、その印象の良さは変わらない。アンプや楽器を運び込んでステージはぎゅうぎゅうだけど居心地が良い。音を出してみてその音像に気分が高揚していくのがわかる。ドラムにはマイクが立っていないから自然でアコースティックな音がする。歌がすーっと真っすぐ飛んでいくのが気持ちよくてリハで歌いすぎるパターン。おなかが減ったので開場前にお店のカレーをいただいた。
今回はスタッフがまったく帯同しないツアー。気づけば名古屋は物販スタッフも写真を撮ってくれる人もいなかった(物販売り子は須藤さんが担当した)。さらにはいつもけっちゃんが回している録音機材もボタンを押し忘れた。だからこの日の記録はなんにも残っていないのだ、残念なことに。「way back home」で始まったライブは2000年代、90年代、そして2018年を行き来して2時間半に及ぶ至福の時間になった。僕の記憶とお客さんそれぞれの記憶、そして最後に「写真撮ってSNSにあげて!」とお願いしたカーテンコールのときの画像だけが、この日K.Dハポンでライブをやった証拠。
日替わりで組んだアンコール時の楽曲は、ハポンの上を電車が走る音を聞いて「train song」に。デビューアルバム『weekend』同様にキーボード堀越が歌う「お別れの手紙」とのメドレーにすることはリハーサル時に急遽決定したことだった。「雨の夜と月の光」で締めくくるステージをこれまで何度もやってきたけれど、今回ほどの多幸感はなかったかもしれない。ステージ上も客席もみんなニコニコしていて会場全体が揺れていました。またハポンでやりたいなあと思った。ここは本当に気分良く歌える。12年ぶりの名古屋でしたが、また来年すぐにでも。
とても遅い時間にホテルのそばの安居酒屋で打ち上げ。なんだか自分たちがいくつなんだかわからなくなるような夜でした。
GOMES THE HITMAN“00-ism 2018 tour”の感想ツイートはここにまとまっています。


