

昨日のこと、今週末にinter FMのラジオでお世話になるジョージ・カックルさんが吉祥寺のバー「クアトロラボ」でDJを担当する日だったのでご挨拶もかねて友人と呑みにでかけた。ジョージさんに会うのは2回目だったけど、気さくで優しくて楽しい人。60年代から70年代のロックを次から次へ。自分でも持ってるのにクアトロラボで聴くと全然違う曲に思えるから不思議。ジョージさんはサーファーなので僕がバリ島に行ったことを伝えると「クタのビーチに行ったのになぜ波に乗らないの!」とニコニコ笑う。『新しい青の時代』アナログ盤をプレゼントしようと思って持参したのだけど、「お、いいじゃん。聞こうよ」ということになってレイドバックした流れのなか「光と水の新しい関係」をかけてもらった。クアトロラボ名物、ハンドメイドの大きなスピーカーで聴く至福、ベースラインのうねりとオルガンの響きが印象的だった。
ジョージさんが次にかけたのはボブ・ディランの『新しい夜明け』のレコードだった。「わあ!」と思ってジョージさんに『新しい青の時代』とディランの関係性(ギターとハーモニカで始まって終わること、ディランの名前とその引用)について熱っぽく語ったら、ジョージさんはニヤッと笑って、ディランの「スペイン革のブーツ」と太田裕美の「木綿のハンカチーフ」の歌詞の同調性について「知ってるかい?」と教えてくれた。松本隆がディランの曲に着想を得て書いた曲だなんてまったく知らなかった。音楽って本当に素晴らしいなと思う。どんどん世界が広がっていって、また別の何かに繋がる。耳を澄ます人のことを絶対裏切らない。とても気持ちのいい夜だった。今週末にまたジョージさんとinter FMで会えるのが嬉しい。