

先週末のことを振り返ります。3連休の後半2日間、下北沢leteでの定期演奏会「夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽」は秋の季節の歌から始まりました。「harvest moon」を書いたのは随分昔のことだけど、それ以降9月が特別な月になった感じがする。9月になると思い出すことがいっぱいある。「アップダイク追記」はかれこれもう20年近く毎年秋になると歌ってきた曲だ。2DAYS初日は日曜日だったから「夏休みの最後の日曜日に」と歌われる「遅れてきた青春」を、2日目は「夕暮れ田舎町」をセレクトした。20代の頃を強烈に思い出させる2曲。
00-ism 2018ツアーで歌わなかった『00-ism』楽曲をあえて選んで、『mono』からは「別れの歌」を。『mono』収録「百年の孤独」と対になった『omni』の「千年の響き」、その両方がお酒の名前からつけられたことを告白、客席がかなりざわざわと湧いた。思いもよらないでしょうね、そんなこと。『ripple』からの「RGB」も熱唱タイプの歌だからいつかまたバンドでやりたいなと思いました。「bluebird」の弾き語りなんて昔は全然できなかったけど度胸とそれなりの技術が身についたのかもしれない。
初日はリクエストに応えて小沢健二「天気読み」、2日目は自分で歌いたかったフラワーカンパニーズの「感情七号線」をカバーした。25年歌い続けた「天気読み」と、夏のツアーの思い出の曲になった「感情七号線」。夏休みにバリに行った話から(ご来場の皆さんにはバリ土産のお香をプレゼントしました)「ただの旅人」と「baby driver」を日替わりで歌った。「魔法があれば」は10年前に書いた少しひねくれたラブソング、「小さなハートブレイク」は最新曲にして自分はこういうことを歌うべきだと心から思えた“愛”の歌。初日には「夜明けまで」「光の葡萄」、2日目は未発表曲「悲しみのかけら」と「small good things」を歌いました。今ここにいる自分たちに向けた歌ともう会えない誰かに向けた歌、奇しくもそんなコントラストがつきました。
とても気持ちのいい天気の一日だった日曜日に比べて夕方から土砂降りの雨になった2日目。アンコールでは雨の日サービスということで2日目に「そばにあるすべて」を。この雨が止んだら新しい季節が。両日とも最後は「セラヴィとレリビー」で締めくくりました。下北沢leteで歌うことは自分の現在位置の再確認であり、基本に立ち返ること。また冬の入り口に小部屋のなかで新しい季節の歌を奏でたいと思います。2日間ご来場ありがとうございました。