先月から猫にまつわるイベントや原稿依頼、取材が多い。先週は近藤研二さん宅で、今日は我が家への自宅取材だった。基本的には愛猫について僕がいろいろ質問されたり、僕のほうから「こんなことがあったんです」と逸話を披露したりするわけだけど、取材に来られたライターさんはポチ実に会いたいと思ってるし、同行したカメラマンさんはポチ実の写真をなんとか撮影しないと職業的アイデンティティを喪失してしまうわけだから、取材陣がうちに到着する前になんとかポチ実をリビングに閉じ込めることが必要になる。
今日も天気がいい陽のあたる庭でポチ実を遊ばせながら、握ったスマホには「今、お宅のすぐそばまで来ました」というメッセージを受け取りつつ、僕は「今日はノアちゃんもリル坊もいないねえ」とかなんとか言ってポチ実も気をそらそうとするのだけど、なぜかポチ実は絶対的な勘で気づいてしまうのだ。すかさずひしっと抱き止めてなんとか今日も記事のためにポチ実の撮影をすることはできたんだけど、いつも僕が眺めているような弛緩した可愛らしい顔にならないのが残念だ。ポチ実は本当はもっとかわいいんですよ、と言いたくなる。
今日は先代猫のポチの話もいっぱい聞いてもらったから、ポチのこともいっぱい思い出した。ポチが晩年ご飯を選り好みして食が細くなった時に、吉祥寺のロヂャースにいってレトルトフードを全種類買ってきたこととか、ポチ実と違ってポチは庭に出るときリードや首輪をしないでも平気だったこととか。忘れないと思っていたことも、少し埃がかぶったみたいになってる部分があって、記憶にも風を通すことが大切だなあと感じた。自宅取材があると頑張って部屋を掃除するので、取材後に広々とした床でぼーっとできるのがいいし、探していたものが見つかったりするのもいい。音楽も猫も自分の暮らしと直結するとても大事な存在だから、こういう、猫にまつわる様々なことで声をかけていただけることがとても幸せです。
取材記事についてはまた詳細わかったらお知らせします。
Posted by monolog at 22:51│
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