

満席となった会場、山形で初めて歌います。デビュー20年でもまだ行ったことのない街があるというのはこの上ないモチベーションになるものです。「星に輪ゴムを」は今回のライブをスタッフとして手伝ってくれた子からのリクエスト、堀くんもたまにカバーする曲だそう。山形はまだ桜はすべて蕾の状態、「思うことはいつも」「春のスケッチ」「スプリングフェア」という春の曲をまた改めてフレッシュな気持ちで歌えるのが北への旅のいいところ。山形は「孫」で知られる大泉逸郎さんの地元、「なんでこんなにかわいいのかよ」ということで「きみは三毛の子」へのリクエストに応えました。この日久しぶりに「クレールとノアール」を歌ったのだけど、とても可愛い歌だなあと改めて思った。『home sweet home』リイシューしてたくさんの方に聴いてもらいたい。
東京の慣れ親しんだ空間であれ、今回のような初めての土地であれ、「lucky star」「houston」「baby driver」といった新曲を演奏するときは、今この瞬間ライブを見てくださっている人たちが最新型の山田稔明の受け手となる。耳慣れない曲、その言葉を真剣に追う顔を眺めながら歌うのが僕は大好きだ。山形の皆さんは熱心で、親切で、ニコニコとたくさん拍手をしてくれて素晴らしいオーディエンスでした。「memoria」のさえずりも「SING A SONG」の手拍子もきれいに響きました。マイクを使わないで生音の演奏もよかった。「tsubomi」は個人的には3月で役割を終える曲だと思っていたのがこんなにタイムリーな楽曲になることが面白かったな。とても楽しい時間でした。堀くん、手伝ってくれた友達、そして遠くから近くからご来場いただいた皆さんに大きな感謝を。


翌日、遠くに雪山を眺めながら駆け足で山形市街を散策。行ってみたかったのは文翔館。大正5年に建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの旧県庁舎及び県会議事堂だそうで、そのモダンな美しさに息を飲む。議場ホールではコンサートなどのイベントが開催されるそうで、ここで歌ってみたいなあと思った。ミュージック昭和というライブハウスや楽器屋と一緒になったレコード屋さんに行ってみた。ひやかしのつもりが、そこはもう、なんというか、品揃えがとても不思議なただならぬレコ屋だった。あと1時間いたかった。またゆっくりと山形を堪能する機会がありますように。初めての旅でしたが、2回目3回目と数を重ねていくことが楽しみになりました。


