先週末の関西ツアーを振り返ります。ライブ当日の午前中にfm802の生放送が決まったので前日ゆっくりと車で大阪入り。夏休みの渋滞もそこそこに快適なドライブだった。愛知県を過ぎる頃に眺めた夕焼けがきれいで、嗚呼これが今年の夏の思い出になるのかなと目に焼き付ける。『Ariola years - lost weekend in the suburbia』には車にまつわる歌が多いけれど20年前の僕は車を所有しておらず、すべては妄想の賜物だったから、20年を経てこうやって追体験するのも悪くない。
fm802は仁井聡子さんの「Saturday Amusic Islands -morning edition-」、デビュー当時から仲良くさせていただいている仁井さんとデビュー20周年に相応しい楽しいおしゃべりができた。GOMES THE HITMANアリオラレーベル時代唯一の未発表曲「VIVA! PAPAS & MAMAS」、この日、仁井さんとのこの番組でしかありえないオンエアでした。3枚組CDセットから「光と水の関係」を仁井さんがセレクト、僕はデビュー以来ずっと関西プロモーションでお世話になっている友人に「僕らの暮らし」を捧げて選びました。
とにかくくらくらするような暑い日で、ラジオが終わってから会場入りまでをホテルで過ごす。行きたい洋服屋、本屋、レコード屋がいくつもある大阪なのに、真夏の旅はなかなかタフ。けっちゃん号は夜走りで、堀越さんは電車で大阪入り。4人が揃って雲州堂にイン。これまで10年僕がソロで出演してきた空間で、GOMES THE HITMANで初めて演奏する。一人だとじゅうぶんなスペースも4人乗ると袖も触れ合うほど。それがとても新鮮。『Ariola year』ツアーはセットリストを当日決めるスタイル、この日曲目に初めて上がったのは「down the river to the sea」と「思うことはいつも」でした。
満員御礼の会場、普段は椅子に座って歌う高いステージに立つとお客さんは僕をあごをあげて見上げるかたちになる。ライブは「光と水の関係」でスタート。このツアーのセットは『weekend』中心のDISC1、『cobblestone』含む三部作のDISC2、そしてクライマックスという構成でした。今さら20年前の歌たちの演奏のしかた、リズムの取り方を再確認するような感覚があって面白かった。「街をゆく」後半以降のソロ回しで僕はギターヒーローよろしく前にしゃしゃり出て、雲州堂名物のステージへの階段を駆け下りるアクトを。普段やらないことをやるのは楽しい。
「思うことはいつも」「午後の窓から」をとても丁寧に演奏できたなあという印象があった。ギターをかき鳴らさない歌が静かにそこにいる人の心を浸していく感じ。そして東京、名古屋、京都に続いて、大阪でも告白をふたつ。「memoria」ではお客さんのコーラスを録音させてもらい、新しいアルバムの話を。「maybe someday」は勢いはあったけどちょっとしっちゃかめっちゃかだったかな。「饒舌スタッカート」では再びギターヒーローに。「雨の夜と月の光」では目には見えないミラーボールが回っていました。ダブルアンコールで「手と手、影と影」。『Ariola years』と『00-ism』のコントラストの違いを最後に持ってくるのが個人的にはグッとくるポイント。
たくさんの握手とサイン、昔からGOMES THE HITMANを聴いてくれている人も新しい人も等しくありがたい。打ち上げでは少し先の未来の話含めて、いい時間を持てました。この日は淀川花火大会で大阪の街はざわざわ。そんななか雲州堂へご来場ありがとうございました。また何度でも来阪したいです。
Posted by monolog at 09:45│
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