
2月の渋谷WWW以来8ヶ月ぶりにお客さんを前にして演奏したGOMES THE HITMANのライブ、配信でご覧いただいた方も含めて熱く静かな声援、応援ありがとうございました。サポートしてくれたタイちゃん、スターパインズカフェのチーム全員、そしてバンドを支えてくれたスタッフのみんなにも心から感謝。ステージ上へ出ていった時にどんな気持ちになるんだろうとドキドキしていましたが、意外と冷静で、「お客さん同士のディスタンスこれで大丈夫なのかな」とか、みんなマスクしてるんだけどグッズのTシャツを着て来てくれてる人もたくさん見えたし、嬉しさとか楽しさみたいなのが感情のほとんどになって、そうだよな、LIVEってこんな感じだよな、と思ったところで1曲目の「遅れてきた青春」が始まった。
秋の恒例の流れだ。「アップダイク追記」が続く繋がりをもう20年くらい毎年やってると思う。それだけにこの日のオープニングは妙に感慨深いものがあった。20代前半に書いた、モラトリアムに浸る大学生が主人公の歌。「ready for love」もそう。それを2020年のコロナ禍で歌う面白さよ。「星に輪ゴムを」「手と手、影と影」を核とした『ripple』期の歌は伏し目がちが30代の僕が書き散らし吐き出した感情。これも15年経つと変容と不変のコントラストが興味深い。
PLECTRUMタイスケくんを迎えて2020年モードへ。下の写真2枚はタイちゃんがGO TO ステージの際に撮ってくれたもの。今回のステージのための5人のリハーサルで無意識のうちに最初に「baby driver」をやり始めたんだけど、なんだかもう10年くらい演奏してる曲みたいに感じて、この感覚ってなんなのかなと思う。リリースから1年で「雨の夜と月の光」みたいな歌になっていた。「魔法があれば」「houston」「ブックエンドのテーマ」と『memori』の曲は演奏していてやっぱり楽しい。あっという間に本編が終了。




舞台袖に引っ込んだあと、アンコールの拍手が聞こえてきたときに「わあ、この感覚久しぶり!」と思った。手拍子って手のひらを合わせて鳴らす素晴らしい楽器だなと思う。「夜明けまで」「饒舌スタッカート」「雨の夜と月の光」と息もつかせぬ3曲で大人気ないフィナーレ。最後の曲では会場みんな立ち上がって踊っててミラーボールの光の雨が降り注いできれいだったな。とても楽しかったです。またみんなで集まって大きな音で体を揺らしてライブがやりたいなと心から思いました。秋のひとつの目標だったこの日のライブを無事終えることができました。皆さんありがとうございました。配信終了後も興奮さめやらず、予定外の「memoria」を。みんなでコーラスを一緒にやるのはやめておいたけど、たくさんの心の声がさえずるのがチュンチュンと聞こえた気がした。
次のGOMES THE HITMANライブは12月6日(日)恵比寿天窓switch、そして12月25日(金)の大阪梅田シャングリラです。

