2020年11月13日

a sort of homecoming|帰郷、のような旅

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ネットでGO TOキャンペーンのことをいろいろ調べて、いろいろ複雑で困惑しながらもようやっと旅行程を整えて九州は佐賀県、故郷の基山町へ。慌ただしい短い旅。基山町立図書館で行われているカレンダー展をこの目で確かめて挨拶してお礼をするのが目的の旅だ。飛行機での旅行、最後はすでにコロナが生活に忍び寄っていた3月に所用があり福岡へ日帰りして以来。その前も2月の警固ジョイトリップカフェでのライブだったので、今年は3回目の福岡へのフライトということになる。タイミングがまた感染者数が急カーブを見せる時期と重なったことが後ろめたい。

平日でも飛行機は満席。何気にいつも楽しみにしている機内誌が、ない。コロナの影響か。福岡までは1時間半くらいの空の旅、そこから基山までは高速バスで30分。僕の故郷は非常にアクセスが良いとこにいある、と大人になってから初めて気づく。実家から車で5分走ったらそこは福岡だ。高速バスを基山のサービスエリアで降りるとそこにはスターバックスコーヒーがあって、ちょっと前まではこのスターバックスは観光名所だった(今は幹線道路沿いにたくさんスタバがある)。

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基山町立図書館に到着、スタッフのみなさんから「おかえりなさい」と歓迎を受けて照れくさい。追加の展示物として完成版の2021年カレンダー(それまで簡易印刷のものを飾ってもらっていた)と原画を数点。会期残り1週間のところで完成形に。2011年から2021年まで11年分のカレンダー。ひとつひとつはA5サイズでささやかだけど、132ヵ月分あると、自分が作ったものだけれど、やっぱり見応えがある。

今回設営のすべてをお任せしましたが、とても丁寧に立派に設えてあって本当に感動しました。聞くところによると関東や関西、とても遠くから、それこそ「GO TOを使って見にきました」という方が少なくないそうで、図書館スタッフに「『夕暮れ田舎町』の舞台となっている、何にもない町を見下ろす小高い丘はどこにありますか?」と尋ねる方もいたそうで、驚きました。

基山の町はいたるとこで紅葉がきれい。図書館の閉館時間になって外に出るころには日が暮れる直前の夕焼けで、山並みの形が赤く染まっていて息を飲むような美しさでした。あれ?自分の故郷ってこんな良い町だったっけな、と帰るたびに思ったり思い出したりするのです。

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Posted by monolog at 23:53│Comments(0)