2021年11月04日

立山農芸祭21(2021年11月3日 @ 富山県 立山町 白雪牧場)【ライブ後記】

富山市から朝6時半起きで立山町へ。ラジオの天気予報は微妙な感じ。今回は屋外でのイベント、雨天時の演奏会場は押さえてあるとのことだったけれど、やっぱり気持ちのいい空の下で演奏がしたい。巣巣でみんなで集合して荷物を積み込んで白雪牧場へ向かう。音響業者に頼らないセルフPAシステムを組み上げるところから準備開始。僕の機材と巣巣の機材をあわせてあれこれやっていると結構強めの雨が降ってきた。舞台となるトレーラーに降り込む雨粒。ビニール袋で機材への雨を避けながら黙々と空を睨んでいたら、開場時間には雨が止んでしまった。天気の神様に感謝。

今回初めての「立山農芸祭21」は巣巣の岩崎さんと白雪牧場の坂口さんが共同で立ち上げたお祭り。多分、僕が前回春に来た頃に「ここでなにかやりたい!」と盛り上がって開催が決まって、その熱量と好奇心と行動力でここまで辿り着いたはず。続々と出店する皆さんがテントを持って集まってきてあっという間に牧場のマルシェが完成。100枚のチケットが完売していたけれど、屋外の空間は広々としていて、これならもっと人が集まっても大丈夫かもしれない。太陽が差すと汗ばむくらいだけど、日が陰ると少し寒い。すなわち、ちょうどいい。温かいコーヒーが美味しかった。人懐っこいポニー(名前はカモミールとクローバー)が自由に歩き回り、草をはんでいる。

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お昼を過ぎて音楽ステージがスタート。岩崎さんとmolnあやちゃん、五十嵐くんとアユミさんの草とテンシューズに高橋久美子ちゃんがパーカッションで加わる。彼女たちの合奏はこの風景にぴったり似合うなあと思った。音楽が程よい音量で響くなかで牧場を歩いて回ると焚き火で焼き芋を作っている人がいたり、ピザを焼いている人がいたり、おなかも空いてくる。二番手は高橋久美子ちゃん。この日のために書き下ろした「富山の山」という詩を全員で読む。当日ぶっつけ本番だったのにうまくいった。久美子ちゃんとは夏の奈良NAOT以来だったけど、なんとギター弾き語りという新機軸を初披露とのことで、それがものすごく久美子的というか、とてもじんわりと胸を打つ素晴らしいものだった。

僕の出番になっても天気は快適なまま。時折青空も見えるほどで、だんだん富山の山々が姿を現してきた。

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曲順や曲目を決めず、気分次第で歌を歌おうと決めていたこの日、白雪牧場の坂口さんが実は富山とは縁のない、福岡出身の人だと知って選んだのは「夕暮れ田舎町」。人の数だけ思想があるとして、この景色の前で意味をなすだろうか。「きみは三毛の子」は前の晩にお世話になった居酒屋の方からのリクエストでした。「もみじ」「光と水の新しい関係」と秋らしい曲がとても似合う風景。空に向かって、山に向かって歌うのがとても気持ちよかった。草テン、久美子ちゃんも加わって「やまびこの詩」「小さな巣をつくるように暮らすこと」をセッション。バンドみたいだったな。

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終演後はたくさんの方が物販に立ち寄ってくれて嬉しかったです。ゴメスザヒットマンのデビューの頃から聴いていて初めてライブを観るという方もいた。少し遠くから駆けつけてくださった方もいただろうか。ステージ設営やらライブやらでゆっくりいろんなブースを見れなかったことが心残りだったけれど、多分これはまた来年からも続くイベントになるのだろうから、またここで皆さんが集まれたらいいなと思います。岩崎さん、坂口さん、立山の皆さんありがとうございました。ご来場の皆さんにも心から感謝。

巣巣でみんなで夕飯を食べてクタクタになって富山市へ戻る道すがら、ふと車を停めて空を見上げると満天の星空に息を飲む。プレアデス星団というのを学びました。

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Posted by monolog at 23:49│Comments(0)