2021年11月17日

“夜の科学 in 静岡ーPRIMECATS RADIO SPECIAL”(2021年11月14日 @ 静岡 浜松 space-K)【ライブ後記】

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ようやく実現したK-mix詣で。昨年春のレギュラー番組スタート以来打ち合わせなどはすべてメールで行い、構成選曲、そして収録から編集まですべて孤独なワンマンオペだったから、青空にそびえ立つK-mixのアンテナを見上げて「ここから送り出されているのか…」と感慨深かった。前日から続いて天気がよく、朝早くから起きて午前中の会場入りだったけれど、秋の陽気に足取りも軽い。大きなレコード会社に所属していたときはプロモーションで名古屋の前にかならず立ち寄る場所だった浜松だけど、街をゆっくり歩くのは初めてかもしれなくて、どこか懐かしい感じのする雰囲気があった。やっぱり文化圏的には名古屋に似ているのかな。

今回はK-mix1階にあるspace-Kというホールを借りた。何もないステージに東京から運んだ機材を組み立てていく。キリム絨毯、スピーカー、モニター、マイクスタンド、収録用のミキサーとセットするとたちまちそこに結界のような僕の居場所ができあがる。気持ちのいい空間、space-Kはとてもいい会場で、また必ず再訪したいと思う。K-mixの担当の方も次々と挨拶に来てくださって、1年半越しでようやく顔を合わせることができた。みんな優しい。大きなスタンド花を送ってくださって嬉しかったな(今我が家は花いっぱい)。

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16時にライブスタート。遠くから近くからたくさんのお客さんが来てくれた。いつでも「PRIMECATS RADIO」のジングルSEが出せるようなセッティングなので、公開ラジオ的な趣きで前半を進める。オープニングは「baby driver」、ラジオでも最初にかかる曲。事前に募ったリクエストメールを読み上げながら演奏するスタイル、これがなかなか楽しい。またこういうことをやりたいなと思った。「光と水の新しい関係」は前日少し不本意な演奏だったからもう一回。この日はうまくいった。「glenville」はいつだってどこだって空気を一変させる曲。

ラジオでいつもやってる「今週のPRIMECATS RECORDS」のコーナーをライブ中に再現してみようと思ったのは本番前にSONE RECORDSに立ち寄って良いレコードを購入したから。自分にとってレコード屋はパワースポット。この日もSONE RECORDSで元気が出たことが良いライブに繋がったと思う。

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後半はライブならではのマイクを通さない生音での「coffee」演奏。space-Kは天井が高くて音がよく響く。「音楽は魔法?」「月あかりのラストワルツ」とライブでしか披露できない新曲に続いて、この日のために書き下ろした(前の晩までホテルの部屋で歌詞を書いた)「PRIMECATS RADIOのテーマ」、これがとても楽しい歌になった。ラジオのための、いわゆるノベルティソング。この曲を書くのに佐野元春「悲しきRADIO」と杉真理「Key Station」を参考にした。客席からの大きな手拍子が僕をもり立てる。

「光の葡萄」「SING A SONG」の高揚感のあと、「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌ったとき小さな声でラララというコーラスが聞こえて、会場にいた人たちとの小さな共犯意識みたいな、コロナ禍で封じられた口が少しだけ緩んだ瞬間に感動した。もちろんまだまだ用心して対策しないといけないけれど、ちょっと前までは先の見えない季節の中にいた僕らの目の前に小さな灯りが、ある。アンコールで歌ったのは「memoria」。この曲が流れるといつもPRIMECATS RADIOはエンディングへ向かう。また「tu tu tu...」という小さなさえずりが聞こえてきた。静岡で7年ぶりのワンマンライブ、最初から最後までずっと楽しかった。またすぐに戻ってきたいと思う。「通り過ぎる街」返上である。

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帰路、静岡のソウルフード「さわやか」にありついた。1時間待ちだったけれど(K-mix担当氏には待ち時間1時間は短いほうですと言われました)、食べごたえのあるハンバーグだった。あっという間の短い旅、しかし内容の濃い2日間。やっぱり旅は楽しい。次は2年ぶりの名古屋。そしてもっと遠くまで行きたい。

Posted by monolog at 09:21│Comments(1)
この記事へのコメント
一日経っても二日経っても、この日の高揚感から抜け出せません!それくらい素晴らしい時間でした。
PRIMECATS RADIOのテーマも、『小さな巣を…』のラララも、最後の『tu tu tu…』もマスクの中でそっと歌いました。小さな声だったかもしれないけれど、みんなの声がはっきりと聞こえてきて、明らかに今までと何かが変わった、と思いました✨本当に楽しいライブをありがとうございました‼︎☺️
Posted by Mickey at 2021年11月17日 09:51