
紫明会館は猫町フェス以来2度目。絶対ここでバンドでやりたいと思っていた。僕以外のみんなにとっては初めての会場だったので気持ちも高揚。タイちゃんというトリックスターがいなくなってもシーンとならなかったのは場の空気もあるのだろう。天気のいい日で、まだ明るいうちからリハーサルをして、だんだん空気の色がオレンジに変わっていきました。この日からモードは『slo-mo replay』にシフト。オープニングは「センチメンタル・ジャーニー」。四半世紀前もよくこの曲でライブを始めていた。



インディ時代の楽曲をたくさん演奏するライブは昨年末にもスターパインズカフェでやったけれど、レコーディングからアルバム完成を経てからのステージはやっぱりちょっと感覚が違う。曲を自分の手のひらの上でちゃんと吟味しながら歌えるというか、初期衝動だけで闇雲に吐き出していた熱い息が、もうちょっときちんと呼吸を整えてしっかり吸って吐いてできるようになったというか、つまり演奏するのがとても楽しいのだ。
今回京都以降のセットリストに「keep on rockin'」が組み込まれたのは歌詞のなかに「スローモーリプレイ」という言葉が登場するからで、もちろん『slo-mo replay』というタイトルはそこからの引用なのだけど、この歌も今回演奏してみて昔よりもバーンと説得力が出てきたなと感じる。「believe in magic」からのパートは夏を先取り。「真夏のスキャット」は4人じゃ声が足りないなーと感じる。レコーディングでは4人で20人分くらい歌ってるから。会場のみんなと歌える日が待ち遠しいです。

写真撮影タイムがとっぷり日が暮れたライブ後半だったのでここに掲載しているお客さんからの写真ではわからないけれど、ライブ途中まで空が明るくて日が落ちてどんどん夜になっていく風景が窓の外には流れていたはずで、僕が四半世紀かけて書いてきた歌っていうのはそういう時間の経過を描写した歌が多いからこの会場にとても似合ったのではないかなと思う。
この日も「手と手、影と影」は自分でも不思議なくらいエモーショナル。そこから「会えないかな」ではけっちゃんカメラ、須藤さん照明による撮影。音源でふたりしか演奏していないという点がうまく作用しました。その模様はここでご覧いただけます。そして京都も「ブックエンドのテーマ」で本編終了。
アンコールでは撮影タイム。会場にはメジャーデビューから僕らのことを深く知る友人やライターの岡村詩野さんも遊びにきてくれていたから「tsubomi」をどんな気持ちで聴いていたかなあと彼らの心を想像する。みんな何十年分もあれから歳を取ったね。最後は「雨の夜と月の光」、またこの会場でライブがやりたいなと思いました。すべてをサポートしてくれたSOLE CAFE村田夫妻、急なお願いを聞いてくれたははのきまぐれ川本くんたち、そしてご来場の皆さま、本当にありがとうございました。超たのしかった!

終演後のGOMES THE HITMANはこのツアー最大の受難だった。ホテルにチェックインするも駐車場が全然見つからないという事態。なんでお店は全然開いてないのにこの日の京都はこれほど賑わっていたんだろうか。3,40分かけてようやく車を停めて(ホテルから遠い)、今度は「お腹へった」ということになり4人で街をうろうろ、なんか食べられるものはないかとふらふら。非常に大変な夜でしたが、これもいつか思い出になるのかな。