それでも予定より早めに大阪に着いたので、毎回必ず立ち寄る洋服屋さんで買い物。そうそう、この感じ。大阪は慣れ親しんだ街だった。久しぶりの雲州堂、いつもどおりの雲州堂。この日はアコースティックギターとエレキギターでコントラストをつけた演奏を目指します。

珍しくリクエストに丁寧に応えるセットリスト。ステージまだ音源化されていない「new sensation」からスタート。続けて「lucky star」でカラフルなライトを回して景気づけ。「遅れてきた青春」は歌う予定がなかったのが、よく晴れた日で夏の終わりみたいな気温だったからスタメン入りしました。この晩の月を想像しながら歌った「月あかりのナイトスイミング」も夏の終わりの残り香のような響き。
「黄昏夕暮れ夜明け」から「ホウセンカ」「small good things」「やまびこの詩」までリクエストに応えたパート。皆さんそれぞれの思い入れと僕自身の想いが少しずつ違うのが面白い。「黄昏夕暮れ」は思春期に突然いなくなった同級生について想いを巡らせた歌で、とても久しぶりに歌った。今度はバンドでやってみたいと思いました。
車の旅だったので「週末の道はやたらと混み合って」と歌いだす「glenville」はこの日にぴったり。続けて時間を巻き戻して2005年の「ドライブ」をエレキギターをかき鳴らしながら。なんか、燃えた。大阪では初めて歌う「月あかりのラストワルツ」、そして続くワルツは「愛すべき日々」。『omni』からもう一曲「千年の響き」はリクエストに応えました。この日は雲州堂の外に猫がいたから10年くらい前に同じ場所にいた猫のことを思い出す。

暮らしはどう?みんな「光の葡萄」は3年半もブランクをあけた大阪の皆さんへの罪滅ぼしみたいな気持ちで。メジャーデビュー作からの「アップダイク追記」と最新曲の「名前のない歌」でコントラストをつけて本編を終了。アンコールはリクエストをもらった「calendar song」。はやく昔みたいにユー!ソー!やりたいよね。「セラヴィとレリビー」で締めくくり。片付け終わって外に出たらとても明るい月が。とても楽しい夜になりました。
旧グッゲンハイム邸、猫町フェス神戸と手伝ってくれたシカゴキカクの早田くんが夕御飯を付き合ってくれて、道頓堀のディープなOSAKAを感じながら美味しい蕎麦。こんな浪速っぽいところに来たのはいつぶりだろう。ご来場いただいた皆さん、雲州堂小谷さん、スタッフみんなに心から感謝を。
