夏に母親が急逝して様々な手続きに奔走してくたびれて、秋になったら網膜剥離になって入院と手術という憂き目に会い、予定していたライブや構想していたソロアルバムの制作なんかが軒並み頓挫して先延ばしになってしまうなかで、何か今自分が向き合えるものがないだろうかと始めた作業が形になりました。自身のキャリアにおいて2枚目となるクリスマス・アルバムを12月にリリースすることになりました。
2012年に『Christmas Songs - standards and transfers』というCDをリリースしたのは『新しい青の時代』の制作と資金繰り難航して完成のめどが立たなかったときで、ひたすら独りで音を重ねて完成させたその作品は10年かけてびっくりするくらいたくさん売れました。このCDがなかったら『新しい青の時代』を完成させることができなかった。今年はその続編を作るのにうってつけだ、と僕は思ったのです。すでに5曲録りためてあったクリスマスソング、さらに5曲を録りおろして、イントロをつけました。録音自体は8月の松本公演から帰ってきて始めて、網膜剥離で一旦中断しましたが、とにかくひたすらに音を重ねていく作業は祈りであり癒やしであり救いのように感じたのです。
有名なクリスマス曲は2012年の『Christmas Songs』であらかた演奏していたので、今作には伝統的な賛美歌や聖歌、神様が出てくる歌が多いのが特徴です。さらに“新しい解釈”で「ケンタッキーの我が家」と「もみじ」「蛍の光」もクリスマスソングに個人的に制定、ホーリーなアレンジで演奏しました。アートワークはご存知、『Christmas Songs』『新しい青の時代』でも素晴らしい絵を描いていただいた福田利之さんです。松本で、福田さんが何の気なしに「山田さん、またクリスマス・アルバム作ったらいいのに」と呟いたときに僕はこの作品を作ることを決めたので、『Christmas Songs vol.2』の一番の功労者は福田さんです。すべての楽器の演奏と歌唱を僕が担当しましたが、ポチ実とチミママも鳴いたりわめいたりして手伝ってくれました。マスタリングは上野洋くんが、デザインはhoopline吉積里枝さんが担当しました。
12月6日に全国発売、各サブスクリプションサービスでの配信も始まりますが、まず11月18日(土)の下北沢レテ公演から会場物販で先行発売、オフィシャル通販STOREにて本日からプレオーダー受付開始で、全国発売日よりも早く11月20日頃から商品の発送を行います。予告動画を作りましたのでこちらもお楽しみください。
オフィシャル通販STOREでCDをプレオーダー
山田稔明(GOMES THE HITMAN)による
クリスマス・アルバム第2弾。フォーキー&
ホーリーに織り成す全11曲

山田稔明/Christmas Songs vol.2
ーcarols and new interpretations
品番:GTHC-021
定価:2300円(税込2530円)
2023年12月6日発売/各サブスクリプションサービス配信
1.Walk Out to Winter(introduction)
2.DeckThe Halls(ひいらぎかざろう)
3. What a Friend we have in Jesus(いつくしみ深き)
4. Hark! the Herald Angels Sing(天には栄え)
5. Old Kentucky Home(ケンタッキーの我が家)
6. O Come, All Ye Faithful(神の御子は今宵しも)
7. Go Tell It On The Mountain(世界に告げよ)
8.もみじ(Autumn Leaves)
9. sweet december(オリジナル)
10. Auld Lang Syne(蛍の光)
11. 7 O’clock News/silent night
(7時のニュース/きよしこの夜)
GOMES THE HITMANのボーカリスト山田稔明によるクリスマス・アルバム第2弾『Chrstmas Songs vol.2ーcarols and new interpretations』が完成。2012年にリリースされて好評を得た『Christmas Songsーstandards and transfers』の続編となる本作は、フォーキーに(ときにパンキッシュに)アレンジされた伝統的な賛美歌や聖歌に加え、独自の解釈でクリスマスソングに仕立てられた「ケンタッキーの我が家」や「もみじ」、さらには2005年の初演以降、毎年12月にだけ歌われてきた山田稔明オリジナル楽曲「sweet december」が初めて音源化。クリスマスシーズンをあたたかく、オーガニック&ホーリーに演出する新しいスタンダードの誕生です。