2023年11月09日

『Christmas Songs vol.2 - carols and new inter pretations』全曲解説



山田稔明(GOMES THE HITMAN)による
クリスマス・アルバム第2弾。フォーキー&
ホーリーに織り成す全11曲

山田稔明/Christmas Songs vol.2ーcarols and new interpretations
品番:GTHC-021 定価:2300円(税込2530円)
2023年12月6日発売/各サブスクリプションサービス配信

1.Walk Out to Winter(introduction)
2.DeckThe Halls(ひいらぎかざろう)
3. What a Friend we have in Jesus(いつくしみ深き)
4. Hark! the Herald Angels Sing(天には栄え)
5. Old Kentucky Home(ケンタッキーの我が家)
6. O Come, All Ye Faithful(神の御子は今宵しも)
7. Go Tell It On The Mountain(世界に告げよ)
8.もみじ(Autumn Leaves)
9. sweet december(オリジナル)
10. Auld Lang Syne(蛍の光)
11. 7 O’clock News/silent night
(7時のニュース/きよしこの夜)




<楽曲解説>

Walk Out to Winter(introduction)
2012年作『Christmas Songs』を引き継いでオルゴールが乱反射。
想いを込めてクリスマスカードを書いて、出かける支度をして扉を
開ける。白い息を吐きながら冬の街へ歩きだすイントロダクションです。



Deck the Hall
日本語の曲名では「ひいらぎかざろう」、 伝統的なクリスマスキャロルのひとつ。
メロディーは16世紀のウェールズ民謡に起源をもち、印象的な「ファララララ♪」
の旋律は、ハープの音を表現しているそうです。


What a Friend we have in Jesus
賛美歌「いつくしみ深き」、歌詞を変えて「星の界(よ)」「星の世界」
としても知られる賛美歌。原曲の歌詞に“星”は登場しませんが、キリスト教
の宇宙的世界観と無関係とも言いきれません。間奏部分に「リトル・
ドラマー・ボーイ」的なスキャットを忍ばせました。


Hark! the Herald Angels Sing
「あめにはさかえ(天には栄え) 」という邦題で知られるイギリスの
伝統的なクリスマスキャロル。キリストの誕生の喜びを歌った曲。
S&G的にアプローチして、鈴の音と愛猫ポチ実のノドの鳴る音が心地よい
眠気を誘います。親指ピアノとトイピアノを使用しています。


Old Kentucky Home
アメリカの作曲家スティーブン・フォスターによる「ケンタッキーの我が家
(My Old Kentacky Home)」、故郷への郷愁が綴られる。クリスマスと
言えばフライドチキン、日本ケンタッキーフライドチキン社のCMソング
としても知られるこの歌は12月にふさわしいのではないかと“新解釈”して
今年から個人的にクリスマスソングに制定。


O Come, All Ye Faithful
邦題は「神の御子は今宵しも」。非常によく知られてはいるのに、
その起源は入り乱れて現在に至るまで諸説ふんぷん、というクリスマス聖歌を
賑々しくパンクロックアレンジにしてパーティーチューンに。
ポチ実とチミママもパリピ・キャットとして参加しています。


Go Tell It On The Mountain
19世紀から歌われているゴスペル、クリスマスキャロル。日本では
賛美歌第二編172番『世界に告げよ』として知られる。ピーター・ポール&マリー、
サイモン&ガーファンクル、アレサ・フランクリン、マヘリア・ジャクソンなどの
素晴らしい演奏があります。


もみじ(Autumn Leaves)
近年よく囁かれる「日本の四季が“二季”になり、紅葉のピークは
クリスマスシーズになる」というニュースを見て、ならば「もみじ」も
クリスマスソングとなり得るのでは、と新解釈。高野辰之作詞、
岡野貞一作曲、3番の歌詞を山田が書き足した。岡野・高野コンビは
「故郷(ふるさと)」「春が来た」「春の小川」「朧月夜(おぼろづきよ)」
などの日本の名曲を数多く残しています。


Auld Lang Syne
日本では「蛍の光」として別れや閉店の曲として聞かれるが、
英語圏の国々では大晦日のカウントダウンで年が明けた瞬間に歌われるので
年末年始を象徴する歌として本作に収録。もともとはスコットランド民謡、
「Auld Lang Syne」は英訳すると「old long since(久しい昔)」となります。


sweet december
本作唯一の山田稔明オリジナルのクリスマスソング。2005年に初めて演奏され、
以降毎年12月にだけ歌われるのが慣例に。タイトルはキアヌ・リーブスと
シャーリーズ・セロン共演の映画『Sweet November』に由来、
初演奏から18年を経て、今回初音源化。


7 O’clock News/Silent Night
「きよしこの夜」と7時にニュースが交錯する、サイモン&ガーファンクルの
手法をカバーした新録曲。師走の慌ただしい季節にこそ心がほっこりする
ニュースが聞きたいものです。

YMD_XMas_2023 CD_C1



Posted by monolog at 23:35│Comments(0)