金曜と土曜と、立て続けに20年来の旧知の音楽仲間のステージを観た。武蔵野公会堂でのイノトモ、DIYの女王、すべてを自分でやりとげるその姿にいつも感動する。イノトモちゃんはデビュー25周年、僕の1年先輩。初めて会ったのは1999年、GOMES THE HITMANがメジャーデビューするときに企画した対バンイベントだった。2001年には大分のタワーレコードで合同インストアライブをやったことが印象深い。この10年はご近所ミュージシャンとして何かと相談したり作戦会議したりしている。2013年『新しい青の時代』収録の「やまびこの詩」でのコーラスでも皆さんその声に触れているはず。
イノトモの歌を引き立てるバンドがとにかく素晴らしくて、好きな歌がたくさん聴けた。アニーくんのアコーディオン、ゴンドウさんのユーフォニウム、伊賀さんと北山さんのリズム隊のグルーヴ、そして安宅くんの弦楽器たち。そこに乗って踊るように歌うイノトモちゃんはキラキラしていました。シンガーソングライターとしての共感、憧れ、気付きを抱きました。武蔵野公会堂の味わい深さよ。ここに来るのはいつもイノトモの周年タイミングだけど、僕もいつかここで歌ってみたいな。
土曜日は夕方から下北沢へ出かけた。久しぶりに電車で行ったんだけど、全然知らない下北沢になっていて道に迷いまくる。それでも歩きなれた路地に辿り着くと居心地がよく、レテには湯川トーベンさんがいて、440にはカーネーション直枝さんがいて、久しぶりにフラッシュ・ディスク・ランチで時間をつぶした。僕は今の下北沢もそんなにイヤじゃない。
CLUB QueでPLECTRUMのワンマンライブ。7インチ発売を記念した公演、レコーディングにも遊びにいった音源なので無事完成、商品も到着してメデタシメデタシ。会場につくと知り合いにたくさん会う。キーボード堀越メンバーにも網膜剥離治療後に初めて会った。みんな心配させてしまってごめんなさい。ライブ延期になってスケジュールで苦労させてしまったアッキーとタイちゃんにもお詫びを。もっくんもチガちゃんもいい意味で大人げなくて、ライブハウスの大きな音で聴くPLECTRUMはやっぱり最高。キャリア総括ベスト盤みたいなセットリストに新曲が差し込まれて現在進行系のバンドの姿が心強い。いつもそうなのだけど、彼らのライブを観るとバンドマンとして嫉妬心がわく。同時に誇らしさと勇気も。
12月のGOMES THE HITMANのライブは横でアッキーがギターを弾いてくれると思うとワクワクする。一番しんどい時期のGOMES THE HITMANを支えてくれたのがアッキーで、その頃の歌を晴れやかな気分で2023年に演奏できることがとても嬉しい。タイちゃんのもこの数年本当にいろいろお世話になっている。もはや親戚みたいなものだ。また対バンしたい。
自分のライブの前にシンガーソングライターとして、バンドマンとして、大きな刺激を受けた2日間でした。