ポーグスのシェイン・マガウアンが亡くなった。享年65歳というには“老成”しすぎだったけれど、ここまで生き延びたことを祝福するべきなのかもしれない。思春期の頃、アメリカのフーターズというバンドを好きになって、鍵盤ハーモニカとかマンドリンとかアコースティック楽器を使ってもロックやポップスが奏でられるのかと興味を持って、U2の出身地アイルランドにもすごいバンドがいると手を伸ばしたのがポーグスで、彼らはトラディショナルな楽器でパンクを奏でた。大好きになった。
いつも12月になると「ニューヨークの夢」という曲を聴く。なんでこんなチンピラの集まりみたいな楽団がこんなロマンティックな歌を作れたのだろうかといつも思う。「ニューヨークの夢」を聴くといつも泣きそうになる。カースティ・マッコールも、そしてシェインもいなくなってしまったから今年はまた違う聞こえ方がするのだろうか。シェインは12月25日生まれ、彼こそ堕ちた天使、あるいは神様だったのかもしれない。
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