
下北沢レテでのライブから一晩明けて、心配していた天気も持ち直して快晴に。いつもまほろ座でライブをするのに通い慣れた道でお昼過ぎに町田の会場入り。町田パリオを初めて上の階まで登りました。布博の会場は3階から5階までの3フロア、ライブのステージは4階のメイン会場でした。たくさんの作家さん、お店屋さん、そしてお客さんで混雑していて、途端にワクワクしてきた。
ギリギリまで何を歌うか迷いつつ、いくつかの選択肢を残して時計を見ながら歌うことに。ライブ開始の時間には前から後までぎゅうぎゅうのたくさんの方が集まってくれてとても嬉しかったです。楽しげでかわいい、みんなが大好きな雑貨ばかりが集まった空間で「my favorite things」を歌うのが相応しいと思って1曲目。ステージの目の前が福田利之さんがデザインする靴下POSIPOSYだったので、福田さんにジャケットを描いてもらった『新しい青の時代』のなかから「一角獣と新しいホライズン」「月あかりのナイトスイミング」。お客さんみんな「うんうん」と僕のつたない話を聞いてくれる。「glenville」もしみじみ聴き入ってくれている感じが嬉しかったです。


GOMES THE HITMAN「手と手、影と影」がいつもよりも力強く響く気がしたのは、今年に入ってからの震災や心模様を反映したのか。立ち尽くしてしまっても、また歩き出さないと始まらない。猫の話をしてから「猫町オーケストラ」、終演後のサインで愛猫の話をしてくれる人も多かったです。最後は「小さな巣をつくるように暮らすこと」、皆さんがラララと声を重ねてくれて感動しました。集まっていただいた皆さん、そして手紙社スタッフの皆さんに心から感謝。

手芸や布小物、雑貨なんかは、音楽も同じように、生きていく上では必ずしも必要のない、不要不急なものかもしれないけれど、それがあることで暮らしがちょっと色づいたり心がぱっと晴れたり、背中を押してくれるものだと思います。だから大切にして絶やさないようにしたい。2024年は始まりの日からその想いを新たにさせられました。このタイミングで布博に来れてよかったなと思いました。会場には知り合いもたくさんいて、地下に降りたらまほろ座でキンモクセイの良くんにも会えて、とてもいい一日でした。

