1999年生まれのポチは生きていたら25歳ということになる。2000年の終わりに写真家斎門富士男さんの葉山のお宅で初めて出会ったそのとても美人な三毛猫はもうすでにポチという名前で呼ばれていた。出会った瞬間から相性ばっちりだったふたり、僕はポチを抱いてレンズを見つめてフレームに収まって、その写真がGOMES THE HITMAN21世紀最初の作品「饒舌スタッカート」ジャケットになった。その後斎門さんから「この子は山田くんと暮らすのがいいと思う」と託され僕の猫になって、良いときも悪いときも13年間ずっと僕の顔を大きな瞳で見上げて駆け抜けた15年の猫生、そして第何章目かの僕の人生の相棒だった。
10年、長いようで短いようで、長いのか短いのか結局のところわからない。でもずっと10年、毎日ポチのことは思い出して忘れることがない。多分これからもずっと。

