ここ何日かずっとToad The Wet Sprocketのアルバムを聴いている。今日の気分は『Fear〜畏怖』だ。トードを知ったのは1989年だから35年前ということになるのか。R.E.M.に夢中だった僕は“R.E.M.フォロワー”と称されたバンドならなんでも聴いていた。このバンドのデビュー作は自主制作したカセットテープをそのままメジャーからリイシューしたもので、とても繊細で内省的、ひねくれた中二病を拗らせ続けていた僕にとてもよく響いた。すぐリリースされた1990年の『Pale〜幻影』もアコースティックな響きにマンドリンやストリングスの深淵さが加わる。そして1991年にリリースされたのがこの『Fear〜畏怖』。U2の『Zooropa』と一緒に買ったのを憶えている。U2のほうは全然聴かなくてトードばっかり聴いていた。歌詞を暗記するくらいに。とにかくこの3枚、もちろん続く作品群も悪くはないけれど思春期に浸った3つのレコードが(R.E.M.同様に)僕の音楽的趣向に大きな影響を与えた、と思う。
トードは一度解散し、ボーカルのグレン・フィリップスはソロでのキャリアを重ねていく。その生の歌声を初めて聴いたのは2006年、小さな会場をまわる来日公演ツアー。どれほど感動したことか。2008年にも来日してくれた。前回の2014年来日時は自分のライブスケジュールと折り合いがつかず松山まで観にいったことは今になってみると大切な思い出。前回の来日から数えて8年、コロナ禍中はずっとグレンが自宅から配信するライブを観ていたから不思議な感覚。2016年来日時(このときはライブに参加できなかった)に僕が書いたブログは
こちら。トード、およびグレンの一番の理解者であろう中川五郎さんの熱い文章は
こちら。もし興味がある方がいたらぜひお近くの会場まで出かけてみてください。
グレン・フィリップス来日公演2024

Posted by monolog at 23:48│
Comments(2) │