母親に対して最後まで素直に優しくしてあげることができなかったことをきっといつまでも後悔するのだろうと思うけれど、最後に遺ったiPadのブラウザには僕のライブ配信のサイトやインスタグラムなんかのタブがいっぱいで、きっと暇さえあれば(暇ばっかりだったかもしれないが)僕の顔を見ていたのだろうと思うと、それはそれでちょっとした親孝行だったのかもしれないなとも感じる。
この1年にはそれなりの長さがあって、重さがあった。母は僕のソロの歌よりもGOMES THE HITMANの初期の歌のほうが好きだと一回僕に言ったことがある。もしかしたら再レコーディングした『slo-mo replay』よりもインディーズ時代の2枚のほうが思い入れがあったかもね。いろいろ考えた果て、母は大阪で眠ることになった。来週また僕は大阪へ行くので、ライブを覗きにくるかもしれない。会場の一番後ろのほうをちょっと注目しとく。
