うちの父親が元気なときから死ぬまでずっと夕ご飯を食べていた小料理屋が門真市にあって、僕も父を見舞うたびにいつもそこでお好み焼きをいただいていたのだけど、あれから5年が経ってまだそのお店が存在するのかどうか気になっていた。というのも父が晩年に「ママは元気そうに見えて悪い病気が見つかったらしく、そのことをオレにだけ告白したんや」と言っていたから。その小料理屋で僕は歌を歌ったこともあるし、父のお葬式のあとに仲間内みんなでしんみりとお疲れ様会をやったりもした。
一旦高速に乗ったにも関わらず、その街の近くを通ることがわかったので急遽下道に降り記憶を頼りに訪ねると、果たしてその場所に見慣れた店構えを発見。基本的には夜しか営業しないお店だけど、扉が開いていて、のれんをくぐって覗き込むとママさんの姿が。「誰かわかります?」と言う僕に「あらまあ!山田さんとこのお兄ちゃん!どしたん!わあわあ」と大阪のおばちゃんらしくわなわな迎えてくれて、とても嬉しかった。ちょっと泣いた。
父親のお店(中古車屋)だった場所は牡蠣小屋みたいなテント居酒屋になっていて、賑やかそうでよかったね。一時期月に2回以上通ったこの街は思ってたより全然変わっていなかった。映画「エリザベスタウン」みたいな、父を想う時間でした。今後はまたゆっくり、お好み焼きをいただきに寄りたいと思います。
