3ヶ月に1回の心臓の定期検診だった。2019年に冠攣縮性狭心症(症状としては寝起き時の胸が締め付けられるような発作、15分くらいでおさまる)というのになって、心臓カテーテル手術をしてから今年でもう5年になるけれど、それ以来再発することもなく、昨年からの朝のウォーキングが功を奏したのか少し高めだった血圧もきわめて正常な数値になった。身体のメンテナンスのように定期的に病院にいく機会があるのは僕みたいなずぼらな人間にはいいことなのかもしれない。
いつも定期検診のときに心電図をとったり、脈を測ったりするたびに思うのは、目は目をつぶれば見えなくなるし、耳は耳を塞げば聞こえなくなるし、鼻をつまめば臭いを嗅がなくて済むけれど、心臓はどうやったって自分では止められない、ということだ。胸の鼓動というのは自分の意志ではない何か目に見えない力で朝も昼も夜も休まずビートを打っているのだなと思う。すごいことだ。