急に連絡が来て、盟友溝渕ケンイチロウ(セロファン/ザ・カスタネッツ/DQS etc.)と井の頭公園でランチ。思えば彼が東京に住んでいるときも、広島に戻ったあとも「明日どう?」「今日どんな?」と短いメッセージが届いて、不思議といつもタイミングが良くてお茶したものだった。共通の友人ワッキーが亡くなって、初めてセロファンと一緒になったときのことを思い出していたときだった。20年以上前、僕はツンツンしてたのかおどおどしてたのか、なかなかバンド友だちができなかった。セロファンのメンバーはみんな歳上でちょっと怖くて、かたちだけの挨拶を交わすくらいのことしかできなかった僕に一番フレンドリーに接してくれたのがワッキーだった。
カフェにたどり着くまでの道のりでワッキーの話を少しした。セロファンのなかで一番こわかったのはケンイチロウだったはずなのに今では盟友である。SNSで何をしているかはだいたい把握していても実際に会うのは2年ぶりだったことに驚いた。近況報告とか親の話とか、2時間くらい話して、いつもみたいに「ほんじゃね」と簡単に別れる。次に会うのはいつだろうか。他の友だちの顔もいろいろ思い出した。会えるときには何度でも会いたいね、友だちとは。