2024年11月20日

loop&loop Thanks Event ーmorning live(2024年11月17日 @ 代々木上原 hako gallery)【ライブ後記】

朝7時過ぎに家を出て会場へ向かう。週末の早朝、いつも渋滞している井の頭通りの風景が全然違うことに気付いた。雲が少しずつ晴れていき、空の青も覗いて気持ちがいい。loop&loop Thanks Eventへの出演は“モーニングライブ”という試み。3日間開催の最終日でloop&loopのみんなもくたくたなはずだけど8時に会場に集合。久しぶりに会うみんなはそれでも良い笑顔でした。会場のhako galleryは気持ちのいいスペース。しっかりとしたステージがあって音響も充実している。サウンドチェックを軽く済ませた段階で今日が良い日になる確信。朝ならではのセットリストも新鮮。

客席は満員。終演後に読んだアンケートには「仕事に行くよりも早い電車で来ました」という方も少なくなかったけれど、9時半開場のイベントにこれだけたくさんの方が参加してくれたことが嬉しかったです。10時にステージへ。「おはようございます!」から始まるライブ。オープニングは僕が20代前半アマチュア時代に書いた「朝の幸せ」こそこの日に歌うために30年近い時間を待ち続けていたのかもしれない。「すべての屋根に降り注ぐ転がるような澄んだ空/静かに現れては通り過ぎてゆくひとときの幸せ」というサビ。そして去年書いた新曲「新しい朝のワルツ」、これは完全に朝型人間になった僕が紡いだ言葉。おはよっていう挨拶は多分魔法の呪文だな。

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蔵前にできたNAOT TOKTOでのライブがコロナ禍まで毎年続いて、そのなかから生まれた曲に「わたしのドライバー」がある。高橋久美子ちゃんが冊子のために書いた詩に僕が曲をつけたもので、NAOTでのライブでしか演奏しない定番曲になった。久しぶりに歌って、お客さんのコーラスも楽しくて、いつかレコーディングしてみたいなと思いました。「glenville」「hanalee」と馴染みの曲に続き、「日向の猫」は奈良に暮らす白猫ひなたの長寿に捧げて。また久しぶりに会いたいな。

奈良の風の栖で初めてやったライブで「太陽と満月」を初披露したことを覚えている。そしてNAOT TOKYOでの最初のライブで共演した高野寛さんにステージ上でレコーディングに参加してもらうことを快諾いただいた思い出。歌っている途中で客席に『the loved one』のジャケットイラストを書いてくださった大塚いちおさんがいることに気づいた。loop&loopの5プロダクトは人と人を簡単につないで10年をかけてきたのだな。

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一番新しいブランドFuaiができたときにその名前にドキッとした。僕の「風合い」と響きが似ていたからだ。このFuaiは遊び心が効いていて活動を眺めているのが楽しい。この日僕はずっと欲しかったFuaiのループバッグを買いました。POSIPOSYでイラストを手掛ける福田利之さんにジャケットを描き下ろしていただいた『Christmas Songs vol.2 - carols and interpretations』から「sweet december」で年末ムードに。

アンコールに『the loved one』から「my favorite things」。靴、衣類、雑貨、美味しい食べ物、楽しいおしゃべり、朝の日差しと音楽があふれたこのイベントに「お気に入り」を集めたこの歌がふさわしいなと思いました。いちおさんにも久しぶりに歌を聞いてもらえた。終演後たくさんCDを買っていただきました。嬉しかったです。初めてライブに来たという方も多くて、またどこかでみんなと会えますように。てきぱきニコニコと動き回ってなんのストレスのなく気持ちよく歌わせてくれたloop&loopスタッフの皆さんにも心から感謝。

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Posted by monolog at 23:55│Comments(0)