2024年11月27日

シャーとニャーのはざまでーチミママのこと(6)

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12月を目前にしてようやく冬らしい季節がやってきた(それでも今年はずいぶんと暖かいけれど)。ママンはこれまでの10年、晴れた日も雨の日も、風の日も雪の日も、暑いときも寒いときも外で暮らしてきたのが、今年はうちのなかにいる。「今年一番の寒さ」みたいなフレーズをニュースで耳にしながらケージで眠る姿を見るとやっぱりちょっと感慨深い。

ママンが通い猫だった頃、暑さ対策っていうのはなかなか難しかったのだけど、冬の季節になってからの寒さ対策っていうのは意外とうまくいった。いつの頃からかママンが我が家の庭を寝床にするようになって、冬が訪れるとママンメゾンは防寒仕様になった。何年かかけてアップデートしていったそのシェルター、去年作ったやつは名作と言っていいだろう(上の写真)。段ボールのなかにアルミの断熱材を貼り、湿気やにおいがたまらないように網の窓が開けられている。寒さが盛りになるころには床にちょうどのサイズのホットカーペットを仕込んでふかふかの毛布を敷いた。

ママンはこのメゾンをとても気に入って、毎晩このねぐらに帰ってきて気持ちよさそうに眠った。天気のよくない寒い日なんかは一日じゅう惰眠をむさぼることも。ケージのなかで毛布をふみふみする動画をインスタにあげることも最近多いが、実は一昨年くらいからメゾンのふかふかの毛布をこねるママンの姿を僕は目撃していた。夏に比べると冬はママンにとってとても快適な季節だったと思う。「Summertime」ならぬ、「Wintertime, the living is easy」である。

僕はこの、去年作った防寒仕様のママンメゾンを捨てられないまま、今も物置に取ってある。また庭に置くと今度はチミちゃんがそこで眠るだろうか。もし誰か、通い猫ちゃんのシェルターを探している人がいたら受け継いでいくのもいいかもしれない。寒い冬が春まで続きます。もし興味のある方がいたらご一報ください。あったかいママンメゾンがあったとはいえ、今年から冬を暖房の効いた部屋で過ごせるママンは丸くなって寝ていたのが身体を伸ばして寝息を立てるようになった。それをただただ眺めている時間はとても穏やかでいい。冬の温かさがママンの心もやわらかく溶かしてほしい。

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Posted by monolog at 08:48│Comments(0)