最初にトラベラーズファクトリーでライブをやったのが2012年で、それから毎年オリジナルのノートリフィルを作ってアニバーサリーイベントをやって今年で13年目。13年って本当にすごい。もう、それは歴史みたいなものだ。それでも、しかし、成熟したり達観したりすることなく慌ただしくバタバタと機材を運び準備をして息を切らして昼と夜のライブをする。今年もそんな感じでトラベラーズファクトリーでの周年ライブが終了しました。
いつも旅にちなんだ歌を歌う傾向があるトラベラーズファクトリーでのライブ、なんだかこの頃毎回同じ曲を歌ってるなと思って、そのこだわりを捨てた。オープニングは「点と線」。点と点が繋がって線になるというのが僕が15年前にソロ活動を初めてからどんどんいろんな人、もの、場所が繋がっていったイメージ。今年は「LOVE & HARMONY」がテーマ、まず“愛”と名のつく「愛すべき日々」、続いて“ハーモニー”という少し歯の浮くような単語を綴った「字余りのメロディ」という未発表曲。実はこの曲は今年春のGOMES THE HITMAN公演で演奏されずに倉庫に眠ったままだった歌。2006年に書いた、とてもポップな歌。もしまた機会があったら歌いたい。
20年前の今頃リリースされたのが「明日は今日と同じ未来」、ステージ、僕の左後方に飾ってあるのはジャケットに登場する真っ赤な絵。この絵は普段僕の仕事部屋に飾られているもので、20年の時を超えて皆さんに見てもらえた。昼の部はギターで、夜の部はギタレレで。このあと昼の部は「もみじ」夜の部は「my favorite things」。セットリストが変わったのは僕が本番中に初めて今年の記念トートの絵柄を見て“わたしのお気に入り”の品々だと思ったから。真っ赤なキャンバスを眺めながら「光と水の新しい関係」。
続いてママンの話と今年のノートの説明、とても長いMCになったけれど話す必要があった。配信ではあまりMCをカットしないで話の趣旨をほぼほぼ残しました。ぜひ配信をご覧ください。「シャーとニャーのはざまで」をみんなの手拍子とコーラスに援護していただいて演奏。「音楽は魔法?」もこの日歌いたかった曲。「notebook song」はもう何年も歌ってきた曲だけれど、少し長すぎると感じていた部分をカットしてスマートなサイズにしてみて新鮮な感覚で歌った。この日のテーマソングとも言える新曲「あいとわをん」が実は「SING A SONG」に繋がっていくとは思わなかった。あいうえ、大きな声で。最後に和音。ハンドクラップのやりとりも楽しかったですね。
アンコール最後は「sweet december」、その直前記念撮影タイムに1曲カバーを歌ったけれど、それが何だったかは配信で正解を。今回オリジナルノートの説明がとてもよかった、泣きそうになった、という感想をたくさんいただいたけれど、そんなの初めて。MCがよかったって言われるの嬉しいな。やっぱり2ステージやってクタクタに。打ち上げの沖縄料理とビールが染みました。アアルトコーヒー庄野さんともたくさんおしゃべりできて楽しかった。もう長い付き合いになりましたね。今年はチームトラベラーズ石井さんが京都で仕事だったので不在、現場を離れているスタッフもいて、少し寂しい気持ちもしたけれど、また次がもっと楽しくなれば、と思う。
この日のライブ、夜の部の樣子を来週末ツイキャスプレミア配信でお届けします。オリジナルリフィル付きの視聴チケットは売り切れてしまいましたが視聴チケットは引き続き販売中です(こちら)。80分の内容、それも見応えがあります。ぜひお付き合いください。来年、14年目のトラベラーズファクトリーでまたお会いしましょう。