2025年02月08日

誰かが歌うのを聴きたくなって

1月の千葉でのGOMES THE HITMANワンマン以来ずっとライブが続いていたから、1ヶ月ぶりの自分の演奏のない週末になった。誰かがギターを弾き歌っているのを観たくなってライブに出かけた。昨日は安宅浩司くんの下北沢ラカーニャでのライブ。安宅くんとは先月グレープフルーツ・ムーンで共演したぶりだったけれど何だかえらく時間が経ったように感じるのは毎週末のステージの内容が全然違うからだろうか。彼の端正な演奏を聴くと僕ももっとギターが上手くなりたいといつも思う。歌もとっても良い。温度がいい、っていう感じがする。実家に立ち寄る機会が多くて過去の自分と対峙することになった、というMCからの流れで歌われたブルーハーツの「TRAIN TRAIN」がしみじみと良かった。同い年だから僕もあの頃のことを思い出す。ハンバートハンバートの良成くんがいたので映画『ぼくのお日さま』のサウンドトラックがすごく良かったと感想を伝えることができた。レテに寄ったらtico moonの影山さんがいて少し話ができたし、下北沢ではいろんな人に会えて、楽しい。

さかのぼって、金曜日の夜は新宿レッドクロス(何年ぶりに行っただろうか)へ出かけた。最初に演奏していたのは秋山璃月さん、とても色気と雰囲気のあるシンガーソングライターで、惹き込まれた。2000年生まれだそうだ。こんなふうに若い素晴らしい音楽家がたくさん毎日どこかで演奏しているのだろうな。「秋山くんの35学年上だ、おれは」と次に登場したのはトモフスキーさん。先週の上田禎さんのチャリティライブでの演奏が感動的だった、と友だちから聞いて僕も久しぶりにトモさんのライブが観たくなったのだった。楽しいのにときどきギュッと胸を掴まれたように感動してしまうのはなんでだろう、と昔からずっと不思議。この日のステージも心の泣き笑いが忙しい、素晴らしい歌だった。

ここ最近東京の夜はものすごく寒くて、もういっそのこと雪が降ったりしたらいいのにと思うけれど空は踏みとどまっている。マフラーで鼻まで隠して凍える帰り道、いいライブを観たあとの心はポカポカで、その日聴いたうろ覚えの言葉とメロディーを鼻歌で歌いながら歩く。帰ったらギターを触ろうと思っている自分はどこまでも音楽の好きな人間なのだなあと再確認。音楽が好き。

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Posted by monolog at 23:48│Comments(0)