

チャリティライブはお客さんの熱気に迎えられて、今年も気持ちのいい声で歌うことができました。1番手は僕。去年はしっとりした曲をたくさん歌ったので今年はアップテンポの曲でセットリストを作りました。1曲目「my favorite things」から大きな手拍子が嬉しかった。ポチ実のために書いた小さなラブソング「きみは三毛の子」、ポチの一周忌に作った「lucky star」も、さらにはママンについての「シャーとニャーのはざまで」も手拍子とコーラスをお客さんに手伝ってもらってあっという間の30分でした。最後は「日向の猫」、みんなのラララのコーラスも美しかったな。感動しました。

近藤さんのステージも素晴らしかったです。近藤さんが去年からボーカルの鍛錬をしているという話を聞いていたからその成果も興味深く、今回初めて聴く歌がたくさんあって、日本語で歌われる「スカボロー・フェア」などとても聴き応えがあった。MCも丁寧で心がこもっていて、みんながそれぞれにちよだ猫まつりや猫という小さな命に大して思うところがあることを再確認。近藤さんがギターをじゃかじゃかとストロークして歌うときにTHE BANDの風合いを感じました。
むぎちゃんのステージも登場からいつものように楽しくて会場の盛り上がりもピークに。2018年から参加するはずがむぎちゃんがインフルエンザになってしまって、そのことが猫町フェスというイベントにつながったことを思い、なので2019年から3人(二人と一匹)でこのお祭りの2時間を任されてきたことになるのですね。楽しいのになぜか目頭が熱くなったり。ライブに間に合うようにと息を切らして駆けつけた僕の小さな友だち凪くんはステージのむぎちゃんを直視できずにずっとグズっていたのだけど、「友だちは食べちゃだめ」が始まると少し元気が出たようでした。


近藤さんと僕とむぎちゃん3人でのセッションは曲目も曲順も去年とまったく同じでした。楽屋で1回ずつ手合わせしただけでステージに向かえるというのが長年積んだ経験のおかげだなと思う。「猫町オーケストラ」は3人のハーモニーがすごく力強くて男らしい。「どんなふうに」は途中でむぎちゃんが僕のギターを制止してやり直す瞬間があったりして生演奏の楽しさ面白さが出た。近藤さんの「第2の人生」もこのバージョンで新録したいくらいおなじみの3コーラスになった。
ちよだ猫まつりを主催するちよだニャンとなる会のために僕が書いた「ニャンとなるSONG」を歌うときいつももらい泣きしてしまうから気をひきしめて挑まないといけない。むぎちゃんの「天国かもしれない」を2017年にフジロックフェスティバルで初めて聴いてからホント長い時間が過ぎて今日ここまで続いてきたなあと思う。「toi toi toi」は希望の歌だ。僕もいつかこういう歌を書きたい。


最後にもう一曲「3億年後に会いましょう」をやらない?と提言したのは近藤さんで、僕らは多くの言葉は交わさないまま「やりましょう!」と即決しました。2日間のちよだ猫まつりを締めくくる最後の3分半、とても良い風景だったと思います。たくさんのご来場嬉しかったです。スタッフの皆さん、ボランティアスタッフの方たち、ありがとうございました。そして近藤さんとむぎちゃんにも心から感謝を。
また会いましょう。
(photo by ka-ko)