会場入りして楽器を鳴らして歌うととても良い響き。恵比寿時代と全然趣きの違うウッディな感じが新鮮。弾き語りするには良い環境。ここでバンドだとどうなるか。ぎゅうぎゅうで70名収容できるというサイズもちょうどいい感じ。楽屋がとてもきれいで居心地がよかった。時間が来て開場、初めての会場の最初のライブにたくさんのお客さんが来てくれて嬉しい。

オープニング、本当は「一角獣と新しいホライズン」のはずだったのを前の晩に映画『名もなき者ーA COMPLETE UNKNOWN』を観た影響で「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」に変更。リクエストに応えて「my favorite things」、バックトラックに乗って「glenvile」、再びリクエストで「長距離ランナー」、この日は東京マラソンで都内は交通規制がなされていました。3月ということで「GOLDEN8」、この曲のサビをフライヤーに書いてみんなに歌ってもらった。卒業式の歌みたいだったね。
春は別れの季節、活動休止するむぎちゃんの「天国かもしれない」と解散を発表したthe pillows「ストレンジカメレオン」をカバーしました。どっちもホント良い曲。カメレオンからトカゲ、という思いつきで「手と手、影と影」、リリースから20周年を迎える『ripple』から深遠な「RGB」を取り上げてみました(バンドでもやってみたいな)。

グランドピアノがあるのでピアノ弾き語りに挑戦。マスキングテープにドレミを書いて貼ってもらうなんて旧知のスタッフにしか頼めないこと。先月安宅浩司くんのライブを観にいったときに、同い年の彼がザ・ブルーハーツ「TRAIN TRAIN」を歌ったのがとても良くて、僕はピアノとブルースハープで「TOO MUCH PAIN」をカバー。もう一曲は「ひそやかな魔法」、2011年3月にリリースされた春を想起させる歌をなんとか通して歌うことができました。
天窓店長松村さんからのリクエストは「些細なことのように」。恵比寿のお店が閉まるときの、最後の公演で演奏した「月あかりのラストワルツ」もまた違う気持ちで歌うことになりました。今宵のワルツは「あいとわをん」、そして「夢の続き(Imaginary)」と新曲群を。本編最後はみんなの手拍子にふわふわ乗せられて「太陽と満月」。


アンコールでは「あさってくらいの未来」、そして「スプリングフェア」からの「tsubomi」と春ならではの3曲で締めくくりました。この日は本当にいい声でのびのびと歌えたなあ、と終演後も心地よい疲れでした。会場のことを褒めてくださる方がたくさんいて、天窓スタッフもみんな嬉しかったのではないでしょうか。また季節がいくつか進んだころにここで歌いたいと思います。自分にとって大切な、新しい場所になりそうです。
ご来場ありがとうございました。
