2025年03月04日

夜の科学 in 神楽坂ー注文の多いテストラン(2025年3月2日 @ 飯田橋・神楽坂天窓)【ライブ後記】

恵比寿天窓switchの閉店から4年、そのスタッフ陣が新しく飯田橋にオープンさせた神楽坂天窓。まだホームページもなく、クラウドファンディングを募って会場を整えたばかりで、クラファンの返礼品グッズをせっせと準備しているのが印象的だった。まだ始まったばかりっていう感じ。神楽坂は馴染みのない街だけれど、細い路地を歩くと銭湯があったり小さな小料理屋がひしめき合っていたり、東京の真ん中なのにとても風情があった。若者が多いのも興味深い。ライブタイトルを「注文の多いテストラン」としたのは料理店→レストラン→テストラン(試験運転)という、ダジャレ。衣装は料理店のコックをイメージ。

会場入りして楽器を鳴らして歌うととても良い響き。恵比寿時代と全然趣きの違うウッディな感じが新鮮。弾き語りするには良い環境。ここでバンドだとどうなるか。ぎゅうぎゅうで70名収容できるというサイズもちょうどいい感じ。楽屋がとてもきれいで居心地がよかった。時間が来て開場、初めての会場の最初のライブにたくさんのお客さんが来てくれて嬉しい。

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オープニング、本当は「一角獣と新しいホライズン」のはずだったのを前の晩に映画『名もなき者ーA COMPLETE UNKNOWN』を観た影響で「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」に変更。リクエストに応えて「my favorite things」、バックトラックに乗って「glenvile」、再びリクエストで「長距離ランナー」、この日は東京マラソンで都内は交通規制がなされていました。3月ということで「GOLDEN8」、この曲のサビをフライヤーに書いてみんなに歌ってもらった。卒業式の歌みたいだったね。

春は別れの季節、活動休止するむぎちゃんの「天国かもしれない」と解散を発表したthe pillows「ストレンジカメレオン」をカバーしました。どっちもホント良い曲。カメレオンからトカゲ、という思いつきで「手と手、影と影」、リリースから20周年を迎える『ripple』から深遠な「RGB」を取り上げてみました(バンドでもやってみたいな)。

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グランドピアノがあるのでピアノ弾き語りに挑戦。マスキングテープにドレミを書いて貼ってもらうなんて旧知のスタッフにしか頼めないこと。先月安宅浩司くんのライブを観にいったときに、同い年の彼がザ・ブルーハーツ「TRAIN TRAIN」を歌ったのがとても良くて、僕はピアノとブルースハープで「TOO MUCH PAIN」をカバー。もう一曲は「ひそやかな魔法」、2011年3月にリリースされた春を想起させる歌をなんとか通して歌うことができました。

天窓店長松村さんからのリクエストは「些細なことのように」。恵比寿のお店が閉まるときの、最後の公演で演奏した「月あかりのラストワルツ」もまた違う気持ちで歌うことになりました。今宵のワルツは「あいとわをん」、そして「夢の続き(Imaginary)」と新曲群を。本編最後はみんなの手拍子にふわふわ乗せられて「太陽と満月」。

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アンコールでは「あさってくらいの未来」、そして「スプリングフェア」からの「tsubomi」と春ならではの3曲で締めくくりました。この日は本当にいい声でのびのびと歌えたなあ、と終演後も心地よい疲れでした。会場のことを褒めてくださる方がたくさんいて、天窓スタッフもみんな嬉しかったのではないでしょうか。また季節がいくつか進んだころにここで歌いたいと思います。自分にとって大切な、新しい場所になりそうです。

ご来場ありがとうございました。

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Posted by monolog at 23:38│Comments(0)