2025年06月17日

旅想フーテナニー(2025年6月15日 @ 吉祥寺 ヤマネコロッヂ)【ライブ後記】

吉祥寺のはずれにある小さなご飯屋ヤマネコロッヂでのライブ、初めてのトライでした。普段よく夕飯を食べにいくお店、いつもは8人くらいで満席のお店にその倍くらいの椅子を並べて、マイクもアンプも持ち込まない完全生音でのライブ。店主なおみさんがとても美味しそうなお弁当を作ってくれた。イベントタイトルの「旅想フーテナニー」、“旅想”はこのお店で提供される「旅想ワンプレートごはん」から借りて、フーテナニー(Hootenanny)はアメリカで1960年代に流行したフォークソングを中心とした音楽イベント、聴衆参加型の歌や演奏を即興的に行うアットホームなコンサートのこと。そういうライブになったらいいなと思ったのです。

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お昼の部、この日は朝雨が降っていたのがあがってどんどん気温が上昇。汗をかきながらの始まり。狭小なスペースにぎゅうぎゅうだからなおさら熱気が。窓の外を行き交う車や人の流れを眺めながら歌うのがとても新鮮。「吉祥寺ラプソディ」がとてもリアルに響いた。店主なおみさんがくるりのファンなので「ばらの花」をカバー。「シャーとニャーのはざまで」あたりからお客さんのコーラスの声がどんどん大きくなる。僕の声をかき消すくらいのコーラス。本編最後の「my favorite things」の大合唱はちょっと記憶に残る大事件だったかもしれない。みんな歌詞をばっちり憶えていて、まさにこれは僕が夢想した“フーテナニー”そのものだった。

お店で用意されたマフィンやお菓子も全部お昼の部で売り切れてしまった。ぜひ通常営業のときのヤマネコロッヂにも皆さんご来店いただきますように。昼の部に続いて夜の部も満員御礼。昼と夜とで雰囲気が違うのも面白かった。四半世紀前に梅田タワーレコードで働いていて、今は吉祥寺のカレー屋さんのお兄さんがライブを見にきてくれたのが事件だった。「光と水の関係」を一緒に歌ってくれて、こんな再会ってあるんだなあと不思議に思う。窓の外に人影が立って、お店の中を覗き込んでいる。ドラマーの森信行くん(もっくん)だった。そのままステージに入ってもらってタンバリンとシェーカーで「ばらの花」セッション。こんな風景、想像もしなかった。

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生音で演奏しているとどんどん音を小さくしていきたくなる。ギターをギタレレに、さらにウクレレへ、と頼りない楽器にバトンしていく。ウクレレで歌った「hanalee」がとても自分にとって新しく響きました。作ったときのときめきが蘇るような。またここで生音でやりたいなと思った。ちょっと他にはないような特別感がありました。最後の曲「セラヴィとレリビー」でもリフレインのフレーズをみんなが大きな声で歌ってくれた。音源になってないのにすごいことだ。

朝から一日、たくさんのお弁当を作ってくれた店主なおみさんが一番頑張った。暑いお昼も、少し涼しくなった夜も、この日しか歌えない歌を聞いてもらえた気がします。椅子を貸してくださった吉祥寺の老舗カレー屋さん「まめ蔵」、慣れない手伝いのスタッフ、お弁当を行き渡らせるために回してくれた人、遠くから近くから観にきてくれた皆さんに心から感謝。素晴らしい一日でした。

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Posted by monolog at 23:28│Comments(1)
この記事へのコメント
暑い中
ありがとうございました

山田さんの生歌を至近距離で😍そして楽しいお話(肩書きに噺家さんを加えてもいいくらいですよね〜)
どれだけ幸せな時間だったか、、、
ご友人森さんの飛び入り、素敵なリズムセッションとハーモニーも添えられて。
吉積さんの沢山のお気遣いに、そして暑い中、ずっと笑顔で対応して下さって心が洗われます。いつも。

とっても充実した週末
でした。
Live会場であるヤマネコロッヂさんにはずっと行って食べてみたかった
憧れのお店なのでテンション高めでした。とっても嬉し。
飲物をこぼさずに飲む為に帰宅してからいただきました。あらゆる食材が記憶できないほど入っていて、とっても大好き盛り沢山のお弁当。ご馳走様でした。暑い中、おもてなしありがとうございました🌞🫶
美味しかった〜ლ(´ڡ`ლ)
また行く〜
Posted by ありがとうございました at 2025年06月19日 11:42